「ビートルズ/イエロー・サブマリン(アニメ映画)」

総合得点
70.1
感想・評価
15
棚に入れた
54
ランキング
1643
★★★★☆ 3.9 (15)
物語
3.6
作画
4.2
声優
3.5
音楽
4.4
キャラ
3.9

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ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ヒッピームーブメントの再来

アメリカンコミックというと、現在ではMARVELやDCなどのスーパーヒーローが中心であるように思われがちだが、実は日本同様に新聞漫画やアダルト向けコミックやアングラ漫画も存在する。無論、アニメもである。

しかし、アメリカではキリスト教福音派と呼ばれる保守層が強い権力を担ってたりするので、1940年代から徐々に映画や漫画の規制を行った。それらは「ヘイズコード」や「コミックスコード」と呼ばれて、キリスト教倫理的に違反するような行為、不倫、性行為、暴力などの表現を規制したのである。

従って、映画や漫画は一時期牧歌的な内容しか描けない時代が長く続いた。

しかしこの「ビートルズ・イエローサブマリン」の頃くらいから、音楽業界でロックが流行りだしてからというもの、ドラッグ、セックス、バイオレンスな表現が若者文化であるカウンターカルチャーとして花を咲かせ、アングラ漫画やアメリカンニューシネマのブームに継ったのである。


見ての通り、1960年代のベトナム反戦と、ドラッグ、グループセックスといったいかにもなサイケデリック表現を中心とした構成であり、イギリス人のシニカルな世間への冷笑を含んでいる。

僕自身が崇拝するイギリス人コミックブック作家のアランムーアの漫画作品にもかなり影響を与えている。アナーキーな内容である。

投稿 : 2019/03/19
閲覧 : 292
サンキュー:

7

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