ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
明日に向かってスパアアアァァァァァァクッッ!!!!
この話はおねえええええさまあああああ!!!な話
本作は「とある魔術の禁書目録」の外伝です。禁書目録を先に見ていただけるとおそらく話がすんなり入ってきますのでよろしければ見てください。
結論から言いますが、正直本編(禁書目録)より面白い。
正義に重点を置いているくせに人の話に耳を傾けないアホのような主人公(当麻)とは違ってこちらは「強い力を持っているが故に義務感と責任感を背負い続けている乙女」が主人公。さあ!みなさんどちらが好きですか!私は御坂美琴ちゃんのほうが好きです!
基本的に原作者は同じですので、禁書目録と同じ感じで進みます。バカどもが出てきてそれをどうやって対処するか、みたいなのが主です。まぁバカと言えども禁書目録のような後先考えずとりあえず突っ走るようなバカは出てきませんので、そこら辺は安心してください。ちゃんと考えた上での愚行であり、もしかしたら立場が違えば誰でもそうなっていたかもしれない、という感じです。
話を戻すと、基本的に「科学」の話です。禁書目録の方は「科学と魔術の混合」ですが、こちらは「科学」一本です。ですので、魔術とか超科学、とかが平気で混ざり合っちゃう禁書目録よりかは難しくないと思います。と言っても意識概念集合体が具現化するなんていうトンデモ事象が起きちゃうぐらいにはファンタジーですので物質主義敵なSF好きにはちょっとキツイものかもしれませんが、特にそういった思想を持ち合わせていなければ比較的誰でも楽しめる作品ナノではないでしょうか。
キャラは先程話した通り、敵(正確に言うと主人公たちと思想が反発しあう人たち)が倫理観から外れた行動をしちゃったみたいな感じですので、割と正義があるっちゃあります。{netabare}木原なんちゃら以外。{/netabare}主人公サイドは信念を持って行動しており、葛藤しながらでも自分たちが信じた今を胸に抱いて戦っています。うーん好印象。自分にも非があったかもしれないと考えながら相手を打ちのめすの、個人的にかなり好きです。
それにキャラたちの葛藤の中身が素晴らしい。見ればわかると思いますが、結構な頻度で焦点をあてられるキャラが変わります。その度のそのキャラが好きになっていくので、この構成を考えた方は素晴らしいと思います。
{netabare}
学園都市で七人か存在しないレベル5の第三位である主人公(御坂美琴)と同室のレベル4(白井黒子)とその友人のレベル1(初春)とそのクラスメートのレベル0(佐天)の四人は友人である。プール掃除しながら媚薬を飲んだり、レベルアッパーによって強化された太眉書きや逆恨み爆弾魔や弱小姉御やビル破壊ヤンキー(破壊してない)の相手をしていたら、佐天とその友人がレベルアッパーを使用。レベルアッパー使用者は全員が昏睡状態になり、レベルアッパー事件に協力してくれた脳科学教授(木山)が黒幕であり、木山は昏睡してる脳を借りて莫大な演算をすることで昔実験材料にしてしまった自分の生徒達の目を覚まそうとしていたが、失敗しなんかすごいバケモンが出てきたが、木山の協力も合ってバケモンは退治され、木山は逮捕された。ビキニを試着し、特別講習を受け、スキルアウトの反乱を抑えようとしたら黒子と初春の先輩の元彼(違う)が乱入したり、格ゲーやったり、寮監が幼稚園でフラレたり、寮でバイオリン弾いたりしたら、局地的地震に木山が関連しており、局地的地震を解決しようとしてた科学者(テレスティーナ)が黒幕であることが判明。木山の生徒が犠牲になりかけたが既のところで回避し、生徒は目を覚ました。
なっが。主なのはレベルアッパーとポルターガイストでしたが、間の小話も結構良い話なので捨てきれないのが良い所。まぁもっと簡潔に言ってしまうなら「超強い中3女子が子供達なら手段を選ばない先生とその子供を利用しようとした科学者をボコボコにして解決」て感じでしょうか。
個人的には佐天ちゃんの回が好きです。レベルアップのやつと特別講習の話ですね。無能力イコール無力を意味する学園都市ではプライドや心情だけでは生きづらい物があり、レベルアッパーという物に手を出したくなる気持ちは非常にわかりますし、その事について反省はするものの後悔はしたくない、という気持ち、非常に良いですね。表現方法がキャラの心情語り、といういささか野暮な方法ですが、テーマ自体は素晴らしいので私は好きです。
他にも佐天さんの元へ走る初春ちゃんやカレーを作ったときの婚后さんやスキルアウト絡みの固法先輩や頑張る鉄装さんや幼稚園の寮監さんやバイオリンを弾く美琴ちゃんや「いつになったらジャッジメントの初春飾利は戻るのですの」の黒子ちゃんや「いま、あなたの目には何が見えていますか」の佐天ちゃんやラストの木山先生、も好きです。
あと語尾に変なのが着いているキャラが少なくて心がや安らぎました。キャラ分けの難しさを語尾で誤魔化すという小説の逃げ道をこう、堂々とやられるとこちらとしてはあまりうれしくはないですよね。
{/netabare}