ハウトゥーバトル さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

My Life is Only One

若返る話

若返ると言えば『若返りの水の噂を聞いた嫗がアホみたいに水を飲みまくって赤ちゃんになった』ていう話がいちばん有名(当社比)ですが、残念ながらそれとは全く関係のない話です

27歳大学院卒ニートの主人公です。心当たりある方は辛いかもしれません。
希望を持てたとしても本作の特徴であるフィクションによって『ま、こんな事あるわけないんだけどね！』というどん底に落とされると思いますので、ひとつの作品として楽しめる方のみご視聴下さい

本作はジャンル的には青春系です
27歳が18歳として学園生活を満喫する、というあらすじだけでは面白さが全く伝わらない内容です。
ova(完結編)含め全16話ですので長さ的には気楽に見れるものだと思います(今回扱うのは12話の部分で、完結編の方は完結編の方で描きます)
しかも心理表現(心のナレーション)もたくさんある為、「この主人公何考えてんだ...？」になりません。
難しい話でもないため、作品全体としては幅広い層に対応していると言えるでしょう

しかし、だから面白いという訳ではありません。私の感想しては「盛大に何も始まらない」いやもちろん物語の展開があり、キャラの感情があり、順序がちゃんとしてはいるのですが、内容の濃さは(個人的に)そこまで。

基本的に青春系ですので、バトルとかロボットとか出てくる訳ではありませんが、シリアスな要素がある為「死」に対するトラウマがある方は見ない方が良いかもしれません

個人的に1番本作で思うことは『誰に刺さるんだ？』先程「幅広い層に対応している」と言いましたが、「恐らく多くの人が『つまらなかったという訳では無かった』というだろう」ということであって本作を1番に押す理由がよく分からないのです。有り得ない設定と特殊な状況が生み出す副産物に対してどうやって感銘を見いだせるんですかね。
見出さなくとも何に心打たれるんだか私には分かりませんでした

「多分ここで感動すべきなんだろう...」という場所は分かりやすかったのですがその時の肝心な心理描写が単調で正直がっかり

ストーリー
{netabare}
ある日リライフ研究所の職員(夜明)に27歳ニートの主人公(海崎)は被験者となる申し出を受ける。追試ばかり受ける主人公はコミュニケーションが下手くそなクラスメート(日代)さんにアドバイスをするが空回りし劣等感を感じ続けてきた努力家(狩生)が暴走。何とかなったが今度は狩生の親友(ほのか)と狩生が喧嘩。仲直りする。被験者1号である日代の担当が夜明から後輩(杏)になり、主人公のトラウマである会社の先輩の自殺も墓参りによって緩和される。誰の記憶にも残らない高校生活が終わりに差し掛かってきた

内容は決して薄くありません。
ちゃんと展開があるのですが、個人的にはあまり刺さらなかった、というだけです

やはり狩生ちゃんでしょう。日代さんも嫌いじゃないですが、狩生ちゃんが可愛い。健気なとことか大神くんとの絡みとか。

結局完結しませんでしたが、なんか続く風のオチだったので調べたらova(完結編)があるとの事。この感じだと2通りの終わり方があるのでまだ判断するには早いとこ

そこまで刺さらないとか言っておきながらovaまでしっかりと見ようとしている当たり多分私はツンデレなんでしょうね
{/netabare}