退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ヒトの心
1クール中に何度も泣かせてもらった作品。
PVを見た時点でもう面白いって確信していたけれど、期待以上だった。
ずっと戦場で"武器"として生きてきたヴァイオレットが、「自動手記人形」というお仕事を通して人間らしい感情と向き合っていくのだが、
【愛してる】に辿り着いた末には、"少佐の死"という現実を突きつけられることとなってしまう。
そんな悲劇を想像できるからこそ、そこにゆっくりと近づいていくさまは、見ていて心が締め付けられた。
各話の最後に、黒画面に映し出されるサブタイトルが、そんな気持ちをより増幅させてくる。
一つひとつのお話の内容も、1話完結ながら非常に綺麗に纏まっていて、私に感動を与えてくれた。
最もお気に入りの回は、5話の「公開恋文」回で、
次に10話の「50通の手紙」の回。
茅原実里さんのEDが酷評されてるのは、可哀想だけど納得。
みのりんは別に嫌いじゃないし、曲自体も後で聴いてみれば普通にいい曲なんだけど、
あの、鼻に掛かったような歌い方は、感動的な物語の余韻を盛大に遮ってしまっていて、耳からシャットアウトしたくなるくらい不快だった。
物語全体を通して、ツッコミどころは結構あったものの、私を含めた多くの視聴者に感動をもたらしたのもまた事実。
アニメ好きでない人にも、自信を持って薦められる名作です。