「アナと雪の女王(アニメ映画)」

総合得点
66.8
感想・評価
400
棚に入れた
2277
ランキング
2710
★★★★☆ 3.9 (400)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.8
音楽
4.3
キャラ
3.6

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じん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

多少共感出来なくても歌劇作品として見れば最高傑作

この作品は世界的にヒットを果たした作品である。まあ、売上だとか興行的な実績だとかは結果的なものであるとはいえ気になったので視聴することに。

ストーリー。うーん。主観的な妹の描写がなされている最中、私は大部分に共感できなかった。やっぱりアナはまだ子供だということか。私自身歳が歳なもんだから突然の恋!みたいなのは苦手ですらある。姉の方が全体を通じて言い分に説得力がある。しかし中盤まではそんな姉も現実逃避に走ったりと散々やらかしていた...
ストーリーは単純なまま収束。もちろん矛盾もなく綺麗な完結だったと思う。要旨はお互いのよりよい理解のための接触が望まれるということか。ここら辺の解釈は皆さんご自由に。

作画、もはや大きく世界を引き離している。特に氷の質感、雪における点と集合の描かれ方には力を入れているなと感じた。主観客観を分けて描かれる視点、勢いのあるギャグシーン、これらを牽引している技術がこのスタジオの特徴である優れたコンテである。アナの恋に落ちる時のミュージカルシーン、エルサの雪山でのソロシーンは最高の舞台芸術力を見せつけていた。脱帽してしまうほど上手い。
キャラクターデザインが誰にも見やすいというのも特徴である。高画質化したCGは表情のシワ作りに貢献するが最低限の質感で不気味さに配慮している。

音楽もミュージカルのように頻繁に挿入している。それだけにテンポも良いし登場人物の感受性を視聴者に知らしめている。ミュージカルの真髄を見事に体現した素晴らしいステージが作画とともにあった。

声優の演技については、必要を満たすものであったと思う。私自身、日本版よりも進めるのが北米版だ。歌唱と演技がとんでもなく上手い。先にこっちを見てしまったため日本版には少しだけ物足りなさを感じた。

全体を通じて、このアニメにはミュージカルの技術と女性にとっての若々しい視点がつぎ込まれている。多少共感に欠けるシーンがあってもテンポが良く次々にシーンが繋がるため視聴も苦にならない。一見の価値はあると思うのでぜひ視聴して欲しい。

投稿 : 2019/03/18
閲覧 : 320
サンキュー:

4

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