dbman さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
クセの強さは表裏一体
原作:ラノベ/伝奇/全12話/アニメーション制作:WHITE FOX
西尾維新ならではの言葉遊びや言い回しは持ち味であり好いところでもあるので、作品としては面白かったとは思います。
ただ、設定や背景が根本的に破綻しており突っ込みどころも多く、西尾維新作品によるそのクセの強さが悪い作用に働いてしまった面もしばしば目立ってしまった印象も。
登場するキャラクターは概ね個性的でお気に入りになるような者が多かったけれど、主人公が最後まで好きになれないキャラだったのがキツかった。{netabare}(リアルでもそうだが、「面倒くさい」を連呼されるのはうざすぎて仕方ない)またその姉もキャラづけというのは分かるが特定のセリフを他のキャラ以上にしつこく連呼しすぎて、主人公同様に興醒めさせられてしまった。{/netabare}
また言葉遊びや会話劇がメインの作品なので、戦闘シーンを重きに見てはいけないのだが、やはり戦闘が多いので、このキャラデザは相性が良くない。どれだけ凄い技なのかと説明されてもまったく迫力が伝わってこないし紙芝居を見せられているようなものなので、これならばアニメではなくピクチャードラマやドラマCDで良かったんじゃないかなというのが正直なところ。(キャラデザは嫌いではなく好みの部類だけれど、こと戦闘シーンの多いこの作品には合わなかったと思った次第)
辛らつ気味になってしまったが、キャラや演じた声優さんたちの演技、静止画として安定した作画、作中での楽曲など作品全体としてのクオリティは高い水準だったと思います。
▼キャスト
鑢七花:細谷佳正
とがめ:田村ゆかり
鑢七実:中原麻衣
否定姫:戸松遥
左右田右衛門左衛門:小山力也
真庭人鳥:広橋涼
ナレーション:池田昌子