オリヴィエ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
Viola mandshurica
仮想空間でコンピュータウイルスと戦う2人のアンチウイルスプログラムの少女デュアル、ドロシーと、そこに迷い込んだ別の記憶喪失の少女リモが繰り広げる物語
{netabare}
リモ=地球環境保全プログラム通称mother
現実世界のスミレの孫娘を元にしてつくられたプログラム。
つくったのはスミレの娘でリモの母親であるダイアナ。
美しいものを仮想世界のバックアップデータから抜き出し、その世界をウィルス扱いにしデュアル達に削除させている。
仮想世界を渡り歩いている描写はほんと可愛いし癒される。
音楽も相まって世界旅行気分なのも、電子世界のバックアップデータ扱いだからこそか。
最後、デュアルが自らの意思でダウングレード(motherによるアップデートが行なわれる前のバージョン)してmotherの支配から逃れようとした時に、リモのフォーマットプログラムが作動しデュアル/ドロシーを初期化させようとした。
しかし、リモはこれを阻止するため、ViOSにアクセス(スミレとの対話)しにいき命令に背いた(=エラー)ことにより自身をウィルス判定させてデュアル/ドロシーに削除される。
かくして2人のフォーマットは行なわれず電子世界は守れた。
というこの流れが瞬間的に行なわれるのでちょっと分かりづらいといえば分かりづらいかな。
1時間という短い物語の中で世界観的な説明や設定とかほぼ説明されないままなのでそこがちょっともったいないというかある意味SF的想像力を掻き立てられるからいいのか・・・。
やっぱり説明用にもうちょっと尺が欲しいところ。現実世界とかほぼ映像だけだったのでナレーションでもあればまた違ったかも。
それでもリモが可愛いくてそれに感化されてデュアルやドロシーの変化していく感じはよかったですね。
残されたデュアルとドロシーは外の世界の人達に人類最後の希望とされているので希望のある終わり方でよかったかな?{/netabare}