やきどげざ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
丁寧に作られた作品
本当に丁寧に作られたかどうかは分からないが、作画はなかなかにすごかった
普段アニメの作画とかはあまり評価に入れないのだけど、ここまで綺麗だとやっぱり感情移入しやすいと思う
ヴァイオレットが一人の人間として成長していく過程はとても丁寧に描かれていて十分評価できる内容だった
単品のエピソードも涙腺に水じゃぼじゃぼ注いでくるレベルの話ばかりで、王道を作りにいってまんまと成功を収めている印象
ただ、これは原作はそうではないのかもしれないけど、アニメではヴァイオレットと少佐との関係を説明するエピソードが弱かったのではないかと思う
物語の核となる部分でかつヴァイオレットの感情そのものと言ってもいい少佐との関係性は、もっとこう心に迫る物語で紡いで欲しかったのだけど、初めに設定ありきという感じがあってあまり引き込まれるものではなかった
また戦争の背景がよく分からない。悲劇的な過去を持たせるためのツールに過ぎなかったと思うが、後半は「戦争は悪」みたいなテーマが物語に入り込んできていて完全にノイズだったと思う。
というかこの現代、細かい小競り合いは起きてるが戦争自体が我々にとって身近ではないし、現実起きているのは経済的植民地支配であって、こういう戦争の描き方には正直飽き飽きしている
と色々言ったが総じてレベルの高い作品で、どんな層にもそれなりにオススメできるクオリティだと思う
子安ボイスも正直今回はかなりぐっとこさせられた。やっぱりうまいなあ~
最終回「自動手記人形と 」の間は良かったです。