ラグマット さんの感想・評価
4.7
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:----
粗は目立つが清々しいほどの王道
前シーズンと比較して、全体的に描写力が向上しています。
線が細くなり、動きも良くなっているように感じます。神作画と言われるような瞬間的な凄さには欠けますが、全話において安定して高水準な作画を提供しているのは素直にすごいと思います。
ストーリーに関しては相変わらず、ワンパターンが目立つ。
ただ、中盤から終盤に向かうシーンを描く今シーズンでは、それなりに危機に陥ることも多く、ショックなシーンもありました。意味のない鬱要素や、少年漫画でキャラが無駄に死ぬ展開はあまり好きではありませんが、話の前後もしっかりと描写しており、原作者の過去作RAVEを彷彿させる良い展開だったと思います。
音楽に関しても、非常に優れていると思います。なんだかんだで一部、初期の音楽をずっと使い回していますが、それはひとえにその音楽が優れているからです。新しい音楽に関しても非常に良かったと思います。
アニメオリジナルについて、やはり長編作品になると途中でアニメオリジナル展開が挟まれます。今回もいくつか挟まれましたが、非常にお粗末。
かつての強敵が立ちふさがるという展開も、正直必要性を感じませんでした。というのも、ストーリーが進めばその強敵たちは改心するので、蛇足になってしまったわけです。
その敵たちのストーリーを描くわけでもなかったですし。
作画的には手抜きではないものの、ストーリー的にはやる意味があったのかどうかわかりません。その後の展開でも全く活かされませんでしたし。