たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
少女漫画が衰退して。。。
以前にも話したが、今やアニメ会社のアニメーターのほとんどが美大上がりの女性か外国人(韓国人や台湾。中国人)である。
従って、アニメーションの内容も女性を中心に構成されるのは必然である。。というよりもむしろ、少女漫画を読んで育った人間がアニメを作っているのだから当たり前といえば当たり前である。
原作は読んではいないが、非常に京アニらしい。。一切汚いものを描かずに可愛いものや美しいものの描写が多いのは、京アニ自体の社風とも言える。
なので女性ファンが多いのも納得がゆくのであり、少女漫画が衰退して。。アニメに移行したのは単なる偶然ではなく、意図的にそうなったのである。
「氷菓」には高校生活におけるモラトリアムをとても美しくきらびやかに描いてまるで理想郷のようであると同時に、その昔、押井守が「うる星やつら」で描いたようなこの生活が長くは続かない儚さや寂しさが感じ取れる。
それはまさに、学生時代の「甘酸っぱい余波」とも呼ぶべき、この時代の特定の年代にしか感じ取れない感性でもある。
そのアニメでしか描けない「終わらない夢」が美しくも儚いのだ。