ノリノリメガネ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
がんばるお母さんのブルース
岡田磨里監督作品と聞いて。
{netabare}
ハイファンタジーの世界観の中、長命種イオルフの女の子マキアの子育て奮闘記。母子家庭のお母さんの話。
母が自分の息子を看取るってのはどれほど苦しいことなのか、子どものいない自分には正確には想像できないが、たぶん母親になったことのある人にしかわからないであろう苦しさがあるのかもしれない。
メインはマキアとエリアルの親子関係や成長を描いているのだけど、レイリアやクリム、ディタ、イゾルなど、それぞれのキャラの持つ価値観や思いも描いていて、群像劇っぽさも感じた。
その分どこにテーマを置いたのかわかりにくくて、終盤少しごちゃっとしてる感もある。
かわいらしい絵柄で不意打ちを受けるが、ここに描かれていたのは単純でハッピーハッピーな物語でなく、全体的にやりきれないブルースのような物語だった。
戦記ものの要素もあって、略奪や強姦を連想させるヘビーな展開があるのでそこは好き嫌いが分かれるところかなと。
映像も美しいし、キャラクターもみんな魅力的だったと思う。
タイトルについて。岡田磨里は長いタイトルをつけなきゃいかん呪いでもあるのかと思うが、なんだかオシャレな感じは演出できてるけど、正直意味不明だと思った。
{/netabare}
いろいろ書いたけど、初監督作品としてはかなりの出来だと思う。
今後の活動にも期待したい。