鰺鱒 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この愛すべきポンコツども(頭は良い)め!
原作知らず。
多くの方にお勧めしたい作品です。
最初から最後まで楽しませていただきました。
「如何にして相手に告白させるか」という命題に対し、持てる知力体力財力を惜しみ無く投入する高校生男女の駆け引き(作中にいう「恋愛頭脳戦」)をネタにした、極めて良質なラブコメでした。甘酸っぱさと笑いのバランスが絶妙だったと思います。
主要人物の性格付けも、僕としては大変好ましい形でした。それらの絡みかたも申し分なしで、変なストレスを感じることなく観ることができました。
お話しの展開において、お馬鹿キャラの引っ掻き回しへの依存度合いって結構難しいと思うのですが、本作ではいい塩梅での引っ掻き回しだったと思います。本作では、強いて言うなら藤原書記がその役を担っていたと思います。彼女の引っ掻き回しは例外なく笑いに繋げられ、さらに、その後の甘酸っぱ展開へのリードとしている点が僕としてはとてもよかったです。個人的には、彼女が本作品のバランサーだったと思っています。とはいえ、藤原書記以外もみんなそこそこ以上にポンコツ(褒めてる)なので、全員がその役割を分担していましたね。
一方で、アジテーターとして欠くことのできないポジションをとったのが、ナレーションでした。この大御所をキャスティングできたことが本作の鍵だったのではないかと考えます。こういう、ナレーションで笑いを作れる方って千葉繁さんくらいしか思いつかないのですが({netabare}北斗の拳の次回予告は笑うものと認識している{/netabare})、ここに来てとんでもない大物を巻き込んだな、という感想です。また、ナレーションの使い方も大変よかったと思います。甘酸っぱいシーンではほとんどナレーション入らない、場面転換の頭にナレーション、など、これほど効果的に「場を作る」ことができるものなんだと感心しました。
11話の後半からやや暗く切ない展開となりましたが、その分、12話の生徒会役員どもはそれぞれの魅力が存分に弾けていたように思います。Jさんもグッジョブ。
単なる甘口展開で終わらせないまとめ方も心憎い。
OP/EDも、映像含めてとてもよかった。鈴木雅之なんて大物をよくぞ巻き込んでくれた。もちろん、チカダンスもよかった。
終わるのが惜しい。また来て欲しい。
「海外の反応」に関連して、ようつべのURLを一つ。
ttps://www.youtube.com/watch?v=tHytC1A5X84