鰺鱒 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
夜明けを、ここに。「おっはようございま~す!!」
二期のティザー(?だったのかな?みつからない・・・)も出たことですし今のうちに。
アイドルxゾンビx SAGA{佐賀・サ-ガ・性}の見事な相互作用だったと思います。
とにかく第一話の頭をご覧いただきたい。
そこで判断いただければと思います。
1話の締めと、最終話の本編の締めが共に、
「おっはようございま~す」だったのがものすごく印象に残りました。サブタイトルも「グッドモーニングSAGA(黒背景)」と「グッドモーニング アゲイン SAGA(白背景)」。こういうのに何故かぐっと来てしまうんですよね。
第1話は、25分が一瞬に感じられるくらい「持って行かれた」エピソードでした。「おっはようございま~す」→サブタイトル→EDという流れも素晴らしかった。あのEDで現実に戻ってこられました。
作品全体を見ると、序盤から中盤にかけての展開は見事だったと思います。
1、2話での強烈なHook&boost、
3話での穏やかなクールダウンとアイドルユニットとしてのセットアップ、
4、5話での熱烈な佐賀愛、
6~9話でのトラウマの克服、成長、親子愛、友情。
実に綺麗でうまい遷移だったと思います。
導入があまりにも強烈でしたが、作品全体として語ろうとした、描こうとしたものは普遍にして不変の王道物語でした。少し盛り込みすぎた感じもします。結果、最後まで観てしまうと逆につまらなく感じてしまうのも事実かも。このせいもあってか少し残念なのが、10~12話が少々中弛み(ケツ弛み?)感を伴ってしまったことです。
とはいえ、このラスト3話は第二期に向けての布石満載でした。
==だからあんたらは何者なのさ
ラスト3話、というより第11話の描写をもとにした、「あんたがたいったい何者?」考察はかなり楽しめました(個人基準)。
{netabare} 最大の謎はやはりバーのマスターですかね。さきイカ囓るし、夕霧に恩義がある世代である以上、彼もゾンビなのはほぼ確定と思います。巽自身は最終話で素性が割れかけているので、気になるのはマスターと巽の接点ですね。
Bar new Jofukuの名が示すように、不老不死伝説の徐福その人なのでしょうか。どうやら佐賀には徐福伝説も伝わっているようですし、Barに徐福像の写真もありましたしねぇ(もう一つの写真も、徐福に関係するものらしい→徐福健康なんちゃら記念館?らしい)。でも、徐福だと2000年以上前と言うことになる。たえが言葉はしゃべれないが自我はある(いや、もう、ちゃんと自我あるよねあれは)->いまの日本語と根本的に異なる言語体系->そのくらいの時代の人、ってのはあっても良いかな(たえ卑弥呼説ってのも出回ってた気がします)。でも、だとすると夕霧との接点がよく分からん。あと、Newはなんなの?あ、徐福で不老不死ならゾンビである必然はないのか・・・悶々。
葉隠引っ張ってきてたけど常朝本人に向かって巽のあの台詞はないだろう。
夕霧ベースで考えると佐賀出身の維新志士・関係者って線になるけれど、閑叟公はないよなぁ・・・維新前後で歴史の表舞台から消えた人ってなると・・・肥前佐賀は有名どころがおおよそ維新後も活躍してるんだよなぁ・・肥前唐津だとすると、、小笠原のお殿様か、、あ、いや幕府側だこれ。。。。悶々々々々{/netabare}。
AVEXが参画しているだけあって、楽曲は全て高レベルと思います。
OP映像はももくろオマージュと言うことでいいでしょうか。
EDと映像は、本編の熱量と一転して心落ち着くよい作品と思います。
7話のElectric Versionなサムシングは、daft punkあるいはcapsuleっぽくてめちゃくちゃ嵌まりました。
ライブパフォーマンスの描写に関しては、CGに賛否あるようですね。張り付いたような表情が気になるところは確かにありますが、個人的には十分いいところまで出来てると思います。あとは、2Dと3Dの間の「動きの質のギャップ」を埋められればとおもいます。コマ数ですかね?
ライブシーンのダンス、アップ目のシーンでは靴音・足音がしっかり入ってるんですね。細かい作りに驚きました。ほかのアイドルものもこういう感じなのでしょうか。
僕としては、本作にはもう一つの楽しみがありました。
以前にベスト10も作成しましたが、本作はいわゆる「海外の反応」が大変楽しい作品の一つです。海外勢は、ライブシーンでのCGに対してはネガティブな反応が多いですが。
Anime (live) reaction あたりのキーワードで引っかけると、いまでもかなりの数が出てきます。多方面に著作権ダークグレーなので当然と言えば当然ですが、マッシュアップ系はだいぶ少なくなってました。
第一話開始1分強で訪れるReactorの静寂と絶叫、
第二話の「闘い」の始まりに気がついたざわめき、
第七話の{netabare}電気ビーム{/netabare}への驚きと笑い、
第八話に対するため息と涙・・・・{netabare}「まさお」事案を理解した人はかなり少ないですが、この話の本質はそこではないので・・・{/netabare}
なんかHappyになれます。
Reaction動画に興味があるなら、本作に対するReactionは「Reaction動画入門」にもってこいだと思います。英語聞き取れなくても問題ないです。実際、Reactor全員が英語話者というわけでもありません。いかがでしょうか(と、同好の士が増えたりしないかな~と思いつつ)。
[2019/08/23 v1&ちょっと追記]
[2019/08/24 日本語修正&ちょっと追記]
[2019/9/6 思い出し追記]