鰺鱒 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
本邦の擬人化に不可能はない、のだ?(笑)
原作知らず。
アニメに嫌悪感が無いのなら、なんとしてもみていただきたい作品です。
特に国外に向けて、我が国の異常なまでの擬人化能力(誉めてる)を見せつけるためにも、ひろくお薦めしたい。
僕個人としては、大変楽しめました。
擬人化された細胞たち、街として再定義された各種器官は楽しかったし、THE・ワールドたる人の体の維持や好不調を細胞達の労働や、街のインフラとして捉える発想は素直に驚いたし、笑えました。
単発ものが続いていくと思いきや、ちゃんとドラマ仕立てでフィナーレに繋いでいくあたりも、素晴らしかったと思います。
今さら言うまでもなく、というより近年の(悪い意味での)日本礼賛ででてくる「日本特有」なもののひとつに、なんでもかんでも擬人化するってのがよく言われます。
まぁ、テレビや雑誌の日本すげぇ論はゴミほどの学術的根拠も論考も認められないのでスルーしといて良いと思います。が、「擬人化したがる」ってのは結構な数の学者さん達が指摘していることでもあり、かなりの数の文献が公開されているので読んでみる(しんどいですが)と結構楽しかったりします。門外漢もいいとこなので、無責任に読めるからでしょうかね。文献調査と論考主体なんだろうと思いきや、科学的なアプローチもあったりします。
擬人化、奥が深い!
ちなみに、日本のなにがしかが語られているものを読む、あるいは見聞きする際、僕は極力not日本人、可能ならばnotアジア人の手によるものを探しにいきます。この手の「文化」「思想」に関して、日本の学者のアプローチが遅れていると感じるのもひとつの要因ですが、主題に近すぎる人間が言うことを鵜呑みにするのは危ないな、と思っているのもおおきな理由です。
敬虔なクリ○チャンが「キリ○ト教は他のどの宗教よりも云々」いってるものを鵜呑みにできますか、みたいな感じです。敬虔なクリス○ャンが「仏教とイスラム教を比較」するなら、ある程度信用できそうな気がしています。
あー。よった帰りの電車でたぷたぷ書いてるものだから、論旨ずれまくりですね。
ま、いーや(笑)