イムラ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観たい
囲碁ブームはどこいった?
<2019/3/2 初投稿>
原作は昔全部読みました。
アニメは全くの未視聴なので評点はデフォルトの3.0です。
原作は名作ですよね。
ある種、スポ根もの。
サッカーで例えると
「ある日、家の納屋で見つけた古いサッカーボールに宿っていたメッシの霊が乗り移り、サッカー未経験なのに日本代表になってしまう小学生ヒカル」みたいなお話。
サッカー→囲碁
メッシ→平安時代の超天才囲碁棋士「藤原佐為(ふじわらのさい)」
に置き換えるとヒカルの碁になります。
囲碁という珍しい題材で、
平安時代の囲碁棋士の霊が乗り移るというインパクトある設定をベースに、
少年の成長を描くというかなり完成された作品だと思います。
作者がもともと囲碁に詳しいようで、対局シーンも非常にリアルに、丁寧に描かれており(たぶん)、囲碁に全く興味のない私でも夢中で読み耽ってしまいました。
ここ数年、BSCSでアニメ再放送が何度かされてたようですが、悉く逃してきました(´・_・`)
アニメ見たーい!!
・・・おまけ
作中、思うままに囲碁を打ちたい佐為は、正体を隠してネット碁を始めます。
ハンドルネームは「sai」。
佐為はネット碁で無双、プロからも「彼は何者?」と評判に。
実は現実世界の将棋で似たようなことがあり、将棋ファンやプロ棋士を騒がせたことがありました。
2002年のある日、プロも匿名で参加するネット将棋サイト「将棋倶楽部24」に突全現れたハンドルネーム「dcsyhi」はあり得ないような強さを発揮し、連戦連勝を重ねていきました。
あっという間にレーティング1位、そしてレーティングの最高点記録を樹立(レーティングは強さのランキングだと思ってください)。
とにかくその強さがえげつない。
誰と対戦してもほとんど負けない。
当時はいろんなプロが匿名で参戦してだいたい9割前後の勝率を誇っていたそうですが、そうしたプロ相手も含めてほとんど負けなし!
将棋界に「sai」が現れた!
と評判になりました。
「dcsyhi」の対局は大人気でいつも多数の観戦者で大賑わい。
ただ強いだけではなく、将棋の内容が面白い。
普通の人が思い浮かばないような鬼手をほんの数秒で繰り出し相手を屠っていく様がかっこよい。
当然この天才は一体誰なんだと話題になりました。
そして、その圧倒的な強さから正体は羽生善治永世七冠なのでは?との噂が広がっていきます。
プロ棋士の真部八段も当時、将棋専門誌に
「こんだけ強いのはただ一人、あの人(羽生さん)しか考えられない。もし在野のアマだったら将棋連盟は三顧の礼をもってこの「dcsyhi」をプロ棋士に迎え入れるべき。」と書いたぐらい。
また当時、「dcsyhi」がネット対局に現れた時刻と、全プロ棋士約170人公式戦の対局時刻を付き合わせた凄い人がいて。
そして、時刻が1度も被らなかったのが羽生さん唯一人だけだったのだとか。
夢がありますよねえ
「dcsyhi」は登場から約2年後にレーティング1位のまま、突然消え、それ以来姿を見せていません。
ちなみに羽生さん本人は「dcsyhi」についてこれまで一切コメントはしていないそうです。
・・・誰か羽生善治永世七冠に聞いてよ 笑