たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「社会」の分断をどうにかしなければいけない時代
「ヤマト2202」の最終話を観たあとに、「翔んで埼玉」も観てきて思ったのですが、ソーシャルメディアが発達して、我々の価値観が常日頃、ひっくり返り個々の人間の考えや価値観が多様になってしまった時代だからからこそ、
この「社会」的な内向きの不安や分断をどうにかしなければならない時代に突入したんだと感じました。それが「平成」が終わりを告げて、次なるステップにゆく時代なのだと。
「進撃の巨人」や「約束のネバーランド」などのディストピアものが受けるのは、人々自体がそういう社会的状況に置かれているからであって、正直言って前向きで未来のある作品ではない気がします。
「エヴァンゲリオンQ」で庵野秀明監督がシナリオや構成でめちゃくちゃになってしまったのは、未だに社会が激動の1995年と変わらないからであり、25年もの間全く成長しなかったからだとも捉えられ、常に表現する側は社会の動きに敏感にならざるを得ないのです。
そして、新たな第一歩。実りのある表現が求められている気がします。
「エヴァンゲリオン」はそういう意味で本当に「社会」的で時代の空気を反映した奥深いアニメ作品だと思います。