ツークツワンク さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
一気見推奨。昭和史で振り返る正義の物語
コンクリート・レボルティオの1期というよりも前編。
UN-GOの監督が作っているだけあって昭和の政治色や時代背景が強い尖った作品になっている。
SF、怪獣、特撮、昭和アニメとオタクが好きそうな要素を取り入れながらも視聴者層の年代に刺さらなかった不遇の作品。
過去の話や未来の話が入り乱れるせいで、話についていけない意見も多いが、あまり深く考えないで観た方が楽しめる。
爾朗が超人課にいた時代、超人課から抜けた後の時代の二つの時系列にだけ注目して、細かい前後の部分は二期でも解説されるため、あまり気にしない方がいい。
怪獣映画、特撮、昭和の事件、SFと色々な要素を取り入れながら各話でしっかりとした脚本が描かれているのは有名な脚本家を何人も起用しているおかげだろう。前編なのだがしっかりと13話でラストシーンまで描けている。
和製アベンジャーズ、スーパー昭和大戦と言われるくらいのパロディネタで生み出された超人達の個性が強いキャラデザも非常に良い。
この作品の問題点は、時系列をバラバラにし、色々な伏線を貼って考察させようという製作側の考えが最悪の事態を招いてしまったことに尽きる。
リアルタイムで一週間の間が空いてしまうせいか、先週の話がどこの時系列の話で今週がどこの話なのかということを考えてしまうせいで混乱を招き、大多数の視聴者がリタイアしてしまった。
放送が終わった今だからこそ、一気見することで話の流れと作品の良さが分かるはず。
是非視聴してもらいたい作品の一つ。