お茶 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
想像ですが
青ブタ面白かったですね~。
ラノベ作品を低く見ているわけではありませんが、本作は期待値以上の作品でした。
それについては、思春期症候群という設定が面白く差別化を図っていたと感じます。
単に摩訶不思議な世界をみせる設定でもなく、一人一人に寄り添った悩みと内容は、割とリアルで今の学生っぽさを、よく表現している印象でした。
ただ、欲というのは出てきしまうもので、ここはこうだろみたいな箇所も私の中ではありました。キャラの出現頻度であったり、話によっては症候群について納得がいかない終わりだったりと、各話完結の弊害も目につきました。後は何か微妙に放置されていた事柄もあったような…
ただ上記のことは、自分の中ではそこまで気になっていませんw
それよりも、この症状に対してのリアクションや、キャラクターの受け止め方や会話のあっさり感が妙に違和感がありました。え!?立ち直りはやとか、もう症状にも慣れたわ、みたいなハートの強さ。何か深刻な問題が起きて、その後、深刻に悩んでもがいてやっと解決みたいなカタルシスがもう少しほしかった気がします。全ての話でそれが足りなかったわけではありませんが、そんな欲が出てしまいます。
ただ、これは想像ですが、原作だと多分違ってくるような気がします。
多くの場面で見られたのが、状況を読んであえて言わない。空気を読む感じ。
これがアニメの場合、表情などで表すかたちをですが、文章だと、心の声のような相手をおもんばかる文章があると思うんです。
本作はやたらと気丈に振舞って、無理をする。それがキャラクターに対する共感ポイントのように感じるのですが、それがただハートが強い的な別の雰囲気に映っている。想像で言っていることなので、真偽は分かりませんが、その人の言葉に出来なかった言葉が、表現されていれば印象が違ったと思います。