ip さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
秀逸なラスト。これぞ新海ワールド
3話目に関してはじめはよく思わない人も多いであろう本作のラストシーン。幸せでは終わらない救いようのない最後。私も、当時中学生で観た時は、数週間胸のモヤモヤが晴れなかったのを覚えている。
しかし、時として、昔のことはいい思い出として心の片隅に置くこともまた必要なことで有り、貴樹はそれが不完全な形で残っていたからこそ、他の女性ともうまくいかず、いつまでも明里の存在(言葉)が頭に残っていた。
最後のシーンは貴樹が今までの事を思い出として変え、新たに歩き始めようとするシーンであり、決して、今後も報われない悲惨な男を暗示したシーンではない。ハッピーエンドとは行かないけど、それでも彼女との再会が前に歩き出すきっかけになったのだとしたら、それはバッドエンドとは言わないのではないか。良くも悪くもとれるラストは本当に新海監督の作品の持ち味(新海ワールド)だと私は思う。
それにしてもこういった「ありそうでない話。思春期特有の恋や夢への苦悩」が作中に入っていて、ラストも良くも悪くもとれる。胸にシコリの残る作品が持ち味だと思っていたのに何故「君の名は。」では完全なるハッピーエンドを作ったのかは未だに疑問であり、不満。(あと作中の歌が4曲は冷めた)精々記憶が無いくらいか……。
「天気の子」どうなるかなぁ。