徳寿丸 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
おぉ、かなり渋い題材だなぁ
原作未読。
自分は歴史モノは好きなのでこういった類はいいですね。ただ全く万人受けしないのが残念ですが・・・まして元寇で対馬・壱岐といえば、文永、弘安共に島民は虐殺されているのでどうしたって楽しい話ではないわけで・・・。勿論フィクション交えての物語ですがこれみてどう感じるかは人それぞれでしょう。自分は先月(2019.1月)広島県大三島の大山祇神社に行ってきました。ここの宝物館には平安末期(源平合戦)~室町中期位の武具や刀剣が多く展示されておりそれほど広い所ではありませんが2時間位見入ってました。そこには教科書にも出てくる元寇時の元の鉄兜や半弓、矢も展示されています。興味ある方は一度訪れてみては如何でしょうか?
話は変わりますが自分は九州の大学生時代、友人に対馬出身者がいて九州弁は対馬弁?に親しんでました。対馬の北と南で対立してるとか言ってたかなぁ(笑)。
さて日本史でも未曾有の大難であった元寇ですが教科書での扱いはそれほど大きくないですよね。下手すると神風(台風)で助かったとしか記憶してない方も多いのではないでしょうか?確かに弘安の役では台風が元軍に甚大な損害を与えたのも確かですが、実際は西国を中心にした御家人達の踏ん張りあってこそなんですよ。祈祷が通じたとか天子様の御威光とか都合よく書かれた書物を真に受けた学会の意向がそのまま通説で広がっているんですよね。ああいう人達は頭が固いから権威やなんやらで自由な発想ができないんでしょうね。あくまで個人的ですが井○先生の「逆説の日本史」は読んでて視点が面白くていいです。勿論専門家じゃないので間違いなんかもあるんでしょうけどね。
最後にこの作品を通じて自分が感じたのは現代朝鮮半島を鑑み半島が全体主義に支配される可能性があります。そうなると対馬は西側の最前線になるという事です。どこか戦争はまず朝鮮半島でと思ってるかもしれませんがそうではなくなるって事です。これはとても余裕ぶっこいて平和念仏唱えてる場合じゃないんですよ。徴兵制、核武装、沖縄基地問題・・・ただただ反対唱えてる間に軍靴の足音はすぐそこまできているのかも知れませんよ。
私のツボ:元寇時の残虐行為、朝鮮出兵の残虐行為、朝鮮併合、当時の価値観を現在の価値観と一緒で測ってはいかんだろ、お隣さん。