natsO29625 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
二期来て欲しい
この作品は少女漫画原作のラブコメディーで、初めて見たときはありがちな展開のストーリーだと思っていた。
ストーリーの流れとしては勉強にしか興味持たない高校生のしずくと入学式に暴力事件を起こしたハルが、出会ってお互いのことを少しづつ知って恋仲になるというものである。
{netabare}
面白いポイントは今まで人と接することがほとんどなかった二人が人の気持ちというものを知っていき成長していくところだ。
例えば、1話のハルが人を大事にする、思いやるとはどういう事なのかと先生に質問するシーンがある。この後、しずくが上級生に連れ去られて、ハルが助けに行くのだが、この時ハルは自分の怒りしか考えておらずしずくのことを考えていなかった。その結果、しずくを怒らせてしまった。その後、しずくは考え直してハウのことを許したのだが、この時ハルが「しずくの大事にいているものは自分も大事にする」と言った。こうしてしずくとハルは人の事を思いやるという事を知ったのである。
{/netabare}
普通の少女漫画だとイケメンの男の子が急に自分のことを好きになって恋人になる、要は現実で起こりそうにもないことをただ妄想するだけのものである。対して、「となりの怪物くん」は人とのコミュニケーションの難しさを、登場人物の気持ちに丁寧によりそっていくというところが良いと思う。
これと同じ類のものとして、「聲の形」や「とらドラ」や「ハチミツとクローバー」がある。個人的な偏見として、この手の作品は女性の方が得意なジャンルなのかなと思う。
この作品は他のラブコメと比べて一つ頭が抜けているので一度見てみる事を勧める。残念ながら、アニメは中途半端なところで終わっているためマンガで結末まで読んでほしい。
2期が来ることはないと思うが、私のなかではとらドラに匹敵するくらいの面白い作品になっていると思う。
あと、OPのQ&Aリサイタルはとても良い曲で、作曲者がユニゾンの田淵というのはびっくりした。
以上