リーフパパ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
雰囲気を楽しむアニメ。キャラに感情移入出来るかが評価の分かれ目
結論・・・・「良い」に限りなく近い「普通」
(良い点)
良好な掴み。序盤、視聴者の疑問に過度にならない説明を入れながら、それが次の謎を引き出す手法は上手い。早く先を見たいと思わせてくれる。
設定の意外さを上手く利用したストーリー運び(序盤)
登場人物のキャラがしっかりしていて、個人個人は特に魅力的では無いがブレが無い。
無駄な人物やストーリーが無いので滞りなく進み、13話で平和バスターズの6人と、取り巻く過去・現在を過不足なく描き、上手くストーリーを終結させた。
(悪い点)
ストーリーの進行に重きを置かせたせいで、行動が非現実的になってしまった事。
主人公がメンマの存在を教える努力を何故しなかったのか?
日記に文字を書けるのならそれを利用して存在の証明や意志の疎通は十分可能なはず。誰にでも思いつく簡単な方法を何故6人全員が思いつかなかったのか?
メンマの性格・行動の描き方。
子供の頃死んで、成長した姿で幽霊になっていたが、設定で精神年齢は何歳??
子供のままでは不自然な大人びた言動があるし、成長しているならあのKYは酷い。天真爛漫とか天然を越えて見ていて不愉快になるくらい。
誰の為に、みんな傷つきながらこんなにも必死になってるのか、分かってるよね??
今ここでそんな事を言ったり、やったりする???
と画面に向かって何度も突っ込みそうになった。
総評
2011年の中ではトップクラスの出来。破綻の無いストーリーは普段アニメを見ない人にもお勧めできる。
また「泣ける」と評判らしいが私はそこまで泣けなかった。
理由は演出が「泣き」を意識し過ぎて「あざとらしさ」がイッパイ・イッパイなのが一つ。
そしてメンマのKYがもう一つ。
ストーリーが盛り上がって来て、「さあ」という場面でKYな発現や行動が出てくると、一気に冷めてシラっとしてしまう。
タイトル通り細かい設定を気にせず「雰囲気を味わう」作品。
メンマのキャラに違和感を抱くか、感情移入出来るかが、貴方の評価を変えるだろう。