anime さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
許し許されて前に進む・・的な?
大正から昭和くらいの戦前の日本を舞台に、「シリウスのハコ」というすごいチカラを秘めたアイテムをめぐる、人間、人狼、ヴァンパイアの戦いが描かれるシリアス系。
作画がきれいでお話の運びもソツがなく、1クールの作品としてバッチリ構成できてる。
が、正直それほど面白いとは感じませんでした・・。
ストーリー展開がありきたりすぎたし、いろんな要素があっさりしすぎていてなんか物足りなかったかも。
「シリウスのハコ」に対する、それぞれの勢力の渇望とかいろんな思いを大げさに描くなりして、もっと心に訴えかけてほしかったような気がします。
例えば他ならぬ人狼がハコを守り続ける意義とか、人間の国家がハコを使って具体的にどうやって覇権をとろうというのか、とかいったあたりにもっと踏み込むとかしていればもうちょっと盛り上がったかもなと思います。
あと序盤の人間対ヴァンパイアの戦いがかなり壮絶に描かれていたせいか、その後の展開とオチにちぐはぐ感というか、やや釈然としないものもあったかも。人工臓器の研究とか、殺戮兵器の開発とか、結局ストーリーの本筋とはあんまり関係なかったようだし。
まあきれいに終わるというよりは、「いろいろあるけど戦いは続くぜ」的なのをやりたかったのでしょうか。タイトルからして、海外を強く意識してたのかしらん?
まあ途中で切るような低いクオリティではないけど、「絶対見るべき」と言いたくなるほどではない。そんな感想をもちました。