退会済のユーザー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
アニメの存在意義
仮想世界を通して現実世界の魅力が伝えるもの、それがアニメだと思っています。主観なので、そうではないと言われるとそれまでなのですが、近年、人気のある作品でも私の考えと根本的にズレがある作品が増えているように感じます。この作品もそのひとつです。
死ぬことでセーブポイントまで戻るという設定がありえないです。
原作未読のため私が知らないだけかもしれませんが、死に戻りを他人に伝えようとすると何か邪悪な存在がそれを食い止めるというのもご都合設定すぎます。
現実における「死」は終焉、未知の世界、不可侵領域。
アニメでそれにどんな色をつけるのも構わないと思います。
はじまりと描く作品もありますし、「生と死は等価値なんだ」なんて言ってたキャラもいました。死者だけがワンルームの部屋に…もういいですね。
でもね、死んで戻るはこの作品だけですよ。
だってこんな作品があるから何か事件があったときにアニメの影響が…みたいなことを言われるわけですよね?
この設定を客観視したときに世の中の「エライひとたち」がどんな評価をするかまで考えて作って欲しいものです。
物語の最後、主人公が現実に引き戻されるわけでもなんでもなく、ヒロインと心を通わせて終わります。製作者サイドにもっとアニメの存在意義を考えて欲しいなぁ…なんて勝手に思ってしまった作品でした。
自分みたいに年食った人は見ない方がいいかもしれません。