runa21 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
伊集院隼人はやっぱり素敵☆
公開してから一週間・・・
すでに2回も劇場で見ております・・・。
私がシティハンターを知ったのは、
幼稚園の頃で、
姉が好きだったのでその影響で見たのがきっかけ。
今となっては、
幼稚園児がよくこの作品を見てたな~
って思いますが、
年を経るごとに、この作品の良さが伝わってくるんです。
だから、何度見ても、
新鮮な気持ちで見ることが出来る
不思議な作品なんです。
特に新宿を知ると
この物語をぐっと楽しむことが出来ます。
子ども心にも
「新宿は怖い街だ!!大人の街だ!!」
ってイメージが付いたこともあり、
新宿を一人で歩けるようになったときに
「あ、大人になったな自分」
ってなんとなく思ったのも
きっとこの作品の影響が強いと思う。
東京の都庁があって、
もう、日本の中心と言っても過言ではないこの町は、
本当にいろんな人が集まってくる
ディープな町で、
オフィス街のど真ん中に突然神社があったり、
どでかい公園があったりする。
マルイや伊勢丹、ルミネなんかもありながらも、
一本路地を入れば、
妖しいお店がひしめき合っている道に出ることもある。
地下街のトイレには、
「医療器具を捨てないでください」
と注射器の絵が描かれている張り紙があったり、
本当に時々ぞっとさせられる瞬間があります。
そのたびに
あぁ、やっぱり「新宿」なんだな
とよくわからない感想を抱きます。
新宿という場所は、
「表と裏」が混在している不思議な町で、
本当にこの町だったら、シティーハンターは実在する
と言われても多分疑わないと思う。
そういう不思議な町なんですよね。
そして常に変わっていく新宿なんですが、
今作は、今の新宿が舞台になっており、
そこがまた楽しめるポイントだと思う。
昔の作品と今の作品を見比べて
新宿の変容を見ていくのもまた、
この作品の楽しみ方なのかもしれない。
そうそう、昔と今を比べると言えば、
この作品、今までの主題歌がほとんど流れます。
それはもう、感動物でした。
「これ、2のオープニングだ!!」
と言ったように、
私は、ほぼすべてこたえることが出来ました☆
まぁ、こんなオタクな自分だけじゃなく、
メジャーな曲たちばかりなので
聞いたことのある人も多いはず。
エンドロールには
昔の作品の特に印象に残るシーンが流れ、
「これ、あの時のあのシーンだ!!」
とこちらもまたすべてこたえることが出来ました(笑)
コアなファンほど、おそらく楽しめると思う。
ちなみに、
映画が終わってそのことを熱く語っていた私ですが、
「あのひとすごいね・・・」
とぼそっとつぶやかれた声を拾ってしまい・・・
自分がオタクであることを再認識させられました・・・
いや、否定はしないよ・・・。
その上、劇場ではなぜか号泣している男性がいて、
「おれ、またこの作品を見れて・・・それだけで感動・・・」
と言っていました。
一緒にいた彼女さんには白い目で見られていましたが、
彼の気持ちが痛いほどわかります。
だって、シティハンターは
最近はエンジェルハートなどパラレルワールドの作品が出たり
まだ「今」の作品ではあるんです。
でも、やっぱり「パラレルワールド」でしかないんです。
エンジェルハートも悪くはないんですが、
やっぱり今作を見て確信したのは、
香さんがいることでこの物語は何倍も面白くなる!!
これ、本当に不思議なんですけど、
今作を見て確信しました。
この物語のヒロインはやっぱり彼女しかいない!!
{netabare}
1回目見終わった後に、そう思って、
香さんの魅力って何なんだろうな
ってふと思いました。
そして2回目見て思ったのは、
香さんはこの物語における「良心」なのでは?
ということです。
獠は時々、依頼人の女性が
追いつめられて落ち込んでいるときに、
新宿の夜景を見せてあげることがあります。
あぁいった仕事をしていると
汚い人間なんていくらでも見てくる。
それでもこの夜景を見ると、
守ってきてよかったと思えるとか・・・
そんな感じの事を言います。
このセリフを聞くと
新宿の「表と裏」の落差の激しさとか、
汚くて、ずるいかもしれない
でもそんな人間たちが作り出す
このきれいな景色を見ると、
何かが報われる気がするんでしょうね。
そしてきっと「香さん」はこの夜景と
一緒なんだと感じました。
エンジェルハートは、
相棒となるのは「裏」の事を知っている人間で、
そうなると、メインの登場人物達すべてが
「裏」の人間になっちゃうんです。
でも香さんはどんなに獠と一緒に居ようと
どんなにひどい人間を見てこようと、
自分のスタンスが変わらないんです
(それはこの映画でとくに強調されている)
彼女だけが、この物語において
唯一「普通」を提供してくれる存在であり、
その優しさは、厳しい世界を生き抜いてきた人たちの中で
「甘い」と映るかもしれないけれども、
「裏」ばかりの人たちの中で
唯一「表」の人がいることが、
きっとこの物語にとっての「夜景」と
同じ効果があるんじゃないかと感じました。
だからこそ獠は香さんを突き放せないし、
相棒でありながらも、
彼女を守るべき存在だと、きっと認識していると思う。
まぁ、だからこそ
香さんとの仲がなかなか進展しないのだろうけど・・・
いや~香さんの存在は
本当に大きいなぁと改めて感じさせられました。
それに今作でも見えてくる
二人の信頼関係が、もう、かっこよくって!!
二人の進展しそうでしない関係に
むずむずしているところに、
こんな信頼関係を見せつけられちゃうと・・・。
むずむずが、一気に昇華されます(笑)
{/netabare}
っとまぁ、香さんについて
熱く語ってしまいましたが、
私の好きなキャラクター、伊集院隼人さまも活躍します。
え?誰って??
そんなの海坊主さんに決まっているじゃないですか!!
伊集院隼人=海坊主=ファルコン
ですよ!!
相変わらず素敵でした☆
あぁ~またテレビシリーズの1から見直そうかな~。