Mamo さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
人の生命と心を背負う権利、罪と罰
鬱作品好きの友人から「これは見たほうがいいぞ」と言われたので視聴。
脚本が吉野弘幸さん×大河内一楼さんのコードギアスコンビということで、まぁ面白くないわけがないと見る前はおもっていました。
しかし、ネットの評価を見てみると、「音楽と作画だけは良かった」と、ストーリーの評価が良くなかったので「大丈夫かな...?」と不安な気持ちも抱きつつ視聴を確定。
で、見終えた結果______私は面白かったと思います。
もしかしたら、ストーリーの評価が良くなかったのは、第16話以降のカースト制と化した高校辺りの下りから、最終回の尺の足りなさ、描写の雑さが原因かもしれません。正直言って、そこ以外、私はこの作品を批判する理由が逆に理解できませんでした。伏線回収、先の読めない展開、喜怒哀楽、阿鼻叫喚、スリリングなストーリーとなっていて、SF特有の大勢のキャラ達による群像劇。十分に、及第点以上に見応えのあるアニメだったと思います。ただ、やはり最終回の下りはもう少し尺が欲しかった...!!!後、キャラの掘り下げが少し足りなかったかなぁ。特に願望を言えば、ツグミ回が欲しかったです。
桜満集の抱えていた悩みや苦しみは、真っ当なものだったと思います。
多少「なんか嫌な奴だな」と、一瞬でも思ってしまいましたが。
けど皆さん、考えてみてください。
今まで、普通に高校生活を送っていた平凡な少年が、突然王の力を偶然手にしてしまい、更にはそれを使って「責任を取ってこの国を変えてくれ」とテロリスト集団のリーダーに宣告され、そしてあれだけの争いにいきなり巻き込まれ、人を殺め、友人を失い......そりゃああれだけやられたら心はボロボロになりますよ。人間として至極当然の行動です。大体、アニメの主人公は皆んな、鋼の精神や人を殺すことへの躊躇の無さ、尋常じゃない正義感、自分よりまず他人精神、と、主人公補正が強過ぎるだけです。なので、エヴァの碇シンジとかリゼロのスバルとか、ちょっと人に当たったぐらいで「クズキャラ」扱いするのは良くないと思います。クズキャラとは伊藤誠のことを言うのです。
こほん。話が脱線し過ぎました。
ともかく、私はこの作品を素直に評価したいと思います。
最後に、これだけ言わせてください。
涯さんは最期までイケメンだった