oneandonly さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
気軽に視聴できる学園作品
世界観:6
ストーリー:7
リアリティ:7
キャラクター:7
情感:5
合計:32
<あらすじ>
この社会は平等であるか否か。真の『実力』とは何か——。
東京都高度育成高等学校。それは徹底した実力至上主義を掲げ、進学率・就職率100%を誇る進学校である。そこに入学して1年Dクラスに配属された綾小路清隆だったが、学校は実力至上主義の看板とは裏腹に、生徒に現金と同価値のポイントを月10万円分も与え、授業や生活態度についても放任主義を貫く。夢のような高校生活の中で、散財を続け自堕落な日々を送るクラスメイトたち。しかし、間もなく彼らは学校のシステムの真実を知り、絶望の淵に叩き落とされるのだった……!
落ちこぼれが集められたDクラスから少年少女たちが見出すものは、世界の矛盾か、それとも正当なる実力社会か。
(公式サイトより)
dアニメストアで視聴可能なアニメを探索していたところ、以前、アニメ好きの友人が話していたと思われるタイトルだったので視聴してみました。
内容・ストーリーが抜きんでているということはないのですが、キャラデザが可愛く綺麗で、作画も全体的に良く、最後まで楽しめました。作風は俺ガイルに近いですが、個人的にはこちらのほうが主人公(綾小路)に魅力があり、ハーレムっぽくなりつつある展開にも納得感がありました。{netabare}プールで綾小路の筋肉について堀北が指摘していましたが、ガタイの良さはそれだけでモテることの説明になりえます。
綾小路は自分の活躍も全て他人(大体、堀北)に差し出して、黒子に徹していますが、そこがミステリアスで興味湧きました。「能ある鷹は爪を隠す」を体現していますが、その理由がまだわかりません。知能ではわざと試験の点数をコントロールできたり、運動神経もアクションシーンで並外れたものを見せています。子供らしい自我(承認欲求)が崩壊しているようですが、そのために他人の立場に立って物事を考えられるので大人な印象になります。
まだ学生という諸君は、こういった境地(例えば、自身の恋愛感情を持たない)に入ったほうがモテる可能性があると思うので、参考にしても良いのですが、なかなかに難しいと思います(この主人公のようにハーレム的な扱われ方はしないでしょうし)。
多数の女子の胸が強調されているので、一般層にまで受容されるとも思えませんが、ギルティクラウンのレビューで書いた当方のスタンスは変わらず。基本制服で、あからさまなエロじゃないため、キャラクターの評価に加点しています。
堀北がツンツン娘だったり、テンプレ的な性格のキャラがいることは否定しませんが、本作に不適当だとは思いませんでしたし、それならばOKと思います。櫛田の裏の顔も、あそこまで元気っ子を演じている感じだと、あって当然と思いました。
設定のところで、この学校はなぜ連帯責任制としているのかがわからなかったのですが、クラス替えがない以上、クラス内の連帯感を醸成するには適切とも考えます(しかし、皆が皆を庇うためにテストで堀北がやったように平均点を高めない戦略が全体に広がる可能性はありえます)。{/netabare}
評価は分かれていて低めなので、期待しても微妙でしょうが、積極的に見るものがない方、可愛いハーレム物が好きな方、俺ガイルのようなジャンルが好みな方には、おすすめできるかと思います。多少頭脳戦もあり、各話タイトルも名言からの引用で洒落ています。
(学園物は自分もまだあまり見てないために緩い評価かもしれませんが)
続編が出れば視聴したいです。
(参考評価:3話3.7→6話3.8→12話3.9)
(視聴2019.2)