oxPGx85958 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ちょっと捻りのあるプロットと安定した作り
『ヒナまつり』で強く印象に残った及川啓の監督作品を追いかけていて、これが最後に残った1本でした。『みなみけ おかえり』の4年後、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』の2年前。
ユーモアのセンスとタイミングの取り方は他作品と同じく安定していて見やすい。
物語は、「異世界もののメタ」という感じで、異世界ものにありがちな不自然さをメタ的ギャグで誤魔化すという手法のおかげで、あまり苛々することなく見ることができました。
実は本作には、本格的に追求したらめちゃくちゃ面白くなりそうなプロットがあります。{netabare}異世界に入った現代人は侵略者である{/netabare}というもの。これは現実の世界にも通底する倫理的な問題も孕んでいて、これに取り組む以前にそもそも触れている作品がめったにないなかで、表面的にでも扱っている本作には希少価値があると言えるでしょう。
が、シーズン通して見て、そこまでどうこう言うべき作品でもなく、良くできたハーレム・アニメというポジションに収まりそうです。