戸愚呂(叔母) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:----
続編を切望
恐らく異世界転生モノにあたるはず。
ただSAOやログ・ホライズンとは少し違い、
メインキャラ達は主人公補正もなくイチ冒険者として徐々に成長していく。
完全駆け出し冒険者の主人公たちは戦闘・日常の両面で
基本的には苦労を重ねながら、時には幸運に恵まれ、
時には取り返しのつかない犠牲を払いながら、障害を乗り越えていく。
主人公最強モノも見ていて爽快感があって好きだが、
このような等身大の主人公を描く作品もキャラクターの感情に共感しやすく、
とても好感が持てた。何気ない会話シーンも感情の機微を絶妙に表現しており、
心にじんわりと染み込んでくるように感じられた。
舞台となる異世界は水彩画のような淡い色使いで、
丁寧に描かれており、個人的にとても心地よい絵面だった。
村の近くのダンジョンで命がけで狩りをして、村で換金し生活費の足しにする。
次の狩りに向けて戦闘陣形を考え、
盾役の装備増強のために、皆なけなしの持ち金でカンパする。
彼らの生活シーンと戦闘シーンは互いに違和感なくつながっていて、
境目のない日常として描かれている。
だからこそ作品の世界観に没入できたのかもしれない。
止め絵シーンが多いとのコメントもチラホラ聞くが、
背景も細やかに作りこまれていたため、自分は違和感を覚えなかった。
物語・作画・声優・音楽・キャラの全てが自分の好みに合っていたように思う。
異世界モノ・冒険活劇が好きな方には是非おすすめしたい作品。