ニワカオヤジ さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
作品としての評価はし尽くされている感があるので、あえて音楽的観点からのみ。
内容的にはわざわざ映画にする必要があるとは思えないものですが、それでも安定して面白かったです。
(以下、「イギリス行き」という内容はあらすじにもあり、ネタバレとして扱っていません)
しかしそれにしても、果たしてイギリスまで行った意味はあったのだろうか? {netabare}アビーロードとかホント一瞬でしたね{/netabare}。特に澪の心情としてそれで良かったのか疑問ですが、「けいおん!」という作品としてはロックは添え物程度の要素ですので、これで良いのでしょう。
イギリスに着いてすぐの音楽が、U2っぽい、ディレイなど空間系エフェクトを多用したギターで始まり、いかにもイギリスに来た感を出しています。しかし実際はU2はアイルランド出身であり、ロンドンらしさのかけらも無いですが、これも「けいおん!」ならではのゆるさということで。
EDで{netabare}ユニオンジャックを五人でかぶってたり、唯が飛びながらギター弾いてるところなど{/netabare}、律が好きなThe Whoのオマージュが多いのはイギリス的でしたね。日本ではWhoってそれほど人気ないし、Who好きとしては嬉しい限りです。
最期の{netabare}教室ライブ、すごく盛り上がるシーンですが、机を並べてステージを作ってたのが、軽音部員としてはすごく気になりました。
・実際にやったらガラガタして安定感なくて怖いし、あんなにノリノリになれなさそうです。
・ドラムを直置きしてるんですが、キックペダルの下の机に絶対に穴が開きます。昔、教壇をぶち壊したことあるから経験談(笑)
・惟が最後に机から飛び降りますが、机と机の間にシールド挟んでアンプから抜けちゃうと思う。これも経験談・・・ ワイヤレスにした方が良いと思うけど、唯にはとても扱えなさそう。
等でライブの諸々のトラウマが蘇り、ヒヤヒヤして音楽に集中できませんでした。{/netabare}
それでも、演奏シーンの作画はTVシリーズよりも格段に向上してるし、ライブシーンも多いし、満足できる映画でした。