たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キャラクターの成長が垣間見れる。綺麗な完結編
サンライズは「シティーハンター」よりもどうやら「コードギアス」にスタッフを割いたようだ。作り込みが全然違うので、別会社が作っているようだった。逆にシティーハンターのファンには失礼な気がしないでもないが。。
映画館は既に当たり前のごとく超満員で、その人気ぶりがすごく、男女ともにお祭り騒ぎで良い感じだったが、
内容もまた、キャラクターの成長を軸に置いた理想の形の大団円でお話ができているのが好感触だった。なによりも、そんなにファンではなかったので、TVシリーズから気になっていたまるで中学生のようなメンタリティーのキャラクターたちが、きちんと大人になる過程が描かれていることに驚き、谷口悟朗さんの監督としての力量が高い。
おそらくは作品が10年経ったということで、当時の視聴者が大人になり、もしかしたら子供までいるからと見越しての配慮なのかもしれない。前作のケレン味を無くして、高度な政治劇を見せてくるあたりがハイターゲットに絞っている。最近のアメコミ映画のような作り方だと思った。
後半がやや駆け足で、ジョジョのボスキャラ並みの超能力(ギアス能力はあえて伏せとく)と知力戦を掻い潜るには多少の無理があるかと思ったが、それよりも結末を気にしている作り方で、ファンサービス的な側面が強く出てた。
前にも書いたが、コードギアスという作品を振り返ると、ありとあらゆるアニメや漫画のお約束を盛ったちゃんこ鍋のような作品だと思う。
キャラクターデザインや声優陣などに女性主体のclampや若い男性声優を持ってきたり、ロボットアニメに少年ジャンプ的な超能力と頭脳戦。更には話の主軸は「デスノート」と、正に2000年代を代表するごった煮の仕方であり、エヴァと同クラスの知名度を誇るロボットアニメとして、良い幕の引きだと思いました。
追記:あと内容に関してですが、フィリップkディックの歴史改変SF「高い城の男」も入っている気がします。