うり さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
意外な面白さでした。
幼女とも言える主人公が戦場にて悪魔と呼ばれる戦果を挙げていく戦歴を描く作品であるとともに、神を信仰しない人間に対する、神からの圧力に抗う人間を描いた本作品。
とにかく主人公の設定、キャラクターがいい。
{netabare} まさかの異世界転生もの。
見た目幼女、中身は仕事はできるが性格は難アリのサラリーマン。
理不尽な転生に、 {/netabare}本当は誰よりも平穏な生活を望み、世の中をうまく渡ろうと苦心するものの、ことごとく裏目に出て望まぬ出世を果たしていく。
ついついソツのない振る舞いをしてしまい、泥沼にハマっていく様子は思わずニヤリとさせられる。
戦争をお仕事ととらえ、規律を守り、部下を守り、功績を上げるのは、出世して早く戦線離脱したいがため、と、ボヤいているけれど、なんだかんだ部下からも慕われるいい上司。
そんな彼女のささやかな仲間とのふれあいも、見ていてほのぼの。
ずっとみていると、主人公が銀英伝のヤンやラインハルトに見えてくることがある。
よい上司というのは似ていくものなのか?
それとも影響されているのか。
なんにしても、面白かった。
イラストや題名で敬遠している人がいたら損かも。
硬派ではあるが、血みどろの戦いオンリーという感じではなく、戦略を駆使しつつも敵以外殆ど死者の出ないライト感も私としては好みでした。