退会済のユーザー さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
原作既読、只でさえ重い話しをアニメでは原作より不幸にしてドラマチックにしたいっぽい
【手塚治虫作品とは違います】
良くも悪くも、原案【手塚治虫】程度で原画カメラ位置、テンポ、関係性やらほぼ違います。
原作を見たこと無い方も新しい作品として評価すれば良いかと。
【作画や音楽や声優さんなどとても頑張っている作品だと思います。】
どろろ
昭和42〜43年 少年サンデー
昭和44年 冒険王
連載
【時代背景】
凶作、流行病、「応仁の乱」で生きるか死ぬかと言う戦乱真っ只中な頃のお話。
昔、勉強しましたね〜応仁の乱で幕府が疲弊、各国元が力を蓄え身分制度が流動化し下剋上。戦国時代になっていく。
そこで百鬼丸の父が妖魔に百鬼丸の身体の部位を生贄に天下を願う・・・身体の部位を奪われた【百鬼丸】と付いて来るようになった【どろろ】
3話の医師のエピソードは9割9分オリジナルです。
原作では{netabare} 「パパ」やら「妖怪クラブ」やら「手塚治虫キャラ」が出たり「SFで言えばミュータントやサイボーグとかいったもんだ」などのメタネタなど手塚治虫漫画らしさがある回でした。 {/netabare}
この作品は原作は未完結の作品なので是非とも、手塚治虫の息子さんが未完映画の【森の伝説】を引き継いだようにせっかく【手塚プロダクション】が製作に居るのですから、オリジナルの完結まで持っていってくれると期待したいと思います。
辛口で言わせて貰えば、
{netabare} 「原作をほぼ変え、手塚治虫ぽいメタネタやラインダンス風な見開きページなど排除し今風な感じにして商い的に改変したのですから、完結させず終わらせようものなら、手塚治虫のネームバリュー頼みでお金を集めただけ」 {/netabare}
追記20190212
5、6話と渡ったエピソードでしたが原作を知らない人の方が楽しめると思います。
原作では{netabare} みおは身体は売らないし、種モミも出てこない。
感動の前振りの為、より不幸に、よりドラマチックにって演出なのでしょうね・・・原作知っていると大袈裟にしすぎでクサく感じてしまいました・・・可哀想〜不幸〜からの感動〜どや〜・・・の演出がもう・・・ {/netabare}
追記20190620
23話視聴
今回のどろろと言う作品は原作まんがを見て無い方が楽しめると思います。原作を見ている自分は臭く感じる演出が多々ありすぎて物語に入っていけなく残念ながらシラケてしまいました。
{netabare} 人とは◯◯なんだ!とか武士たちがやら、いくさはなんちゃら!何が言いたいのかとかこう思って欲しいって演出がセリフで丁寧にも説明してくれてます・・・まあ原作マンガではそんな主張なんて無いんですけどね・・・演出です。
原作では、各話ほぼ事件などあり百鬼丸はツライ出来事があろうが悲しい出来事があろうが何も感想など言わず、せいぜい「行こう」程度で1枚の大きな引き画で読者に委ねる感じです。
最終話も◯◯なんだ!とか説明してしまうの演出なのだろうか・・・
1クール目辺りは以前の劇場アニメであった「カムイの剣」(忍者アニメで当時は結構な力作)っぽくしたいのかなと思ってましたがセリフでの説明はガンダムシリーズで戦闘しつつ早いテンポで「◯◯じゃないのか!」「そんなんじゃ人間の革新は!」やらでお約束ですけど・・・手塚治虫作品のどろろでは無いかなと・・・
どろろ執筆時は鉄腕アトムジャングル大帝リボンの騎士を既に生み出して更にアトムやジャングル大帝でベネチアの映画賞も受け、フジテレビの開局でアトムを手がけウォルトディズニーに会い世界一周をしたり医学博士を取ったり世界大戦を経験したり・・・人を形成する体験や実績でココまで凄い人を知らない・・・その人が生み出した作品と比べるのはアレかもしれないが・・・声優さんや作画などとても頑張っているだけに残念に感じました。
商い的にしゃーないのかな・・・良く言えば解りやすい、可哀想不幸からのうおぉぉぉです。でセリフで説明してくれます。
なので原作を知らない方がスッと入り込めさえすれば楽しめると思います。 {/netabare}
24話視聴20190625
作画や音楽に声優さんととても頑張っていた作品でした。
但し、3話まで見た時点でも書きましたが【手塚作品ではありません】
見せ方、ストーリー、キャラの人柄などガラッと変えてます。
{netabare} アニメの監督さん風に言うなら、原作のあるアニメ作品とは…などと断罪しちゃうんでしょうかね〜
手塚治虫の作品は「ジャングル大帝」(漫画)のラストみたいな感じで読者に委ねる感じの作品が多いのですが、戦闘シーンの語り、その場にいた母やお医者しかり「ガンダムユニコーン」で見た事あるような演出でした。 {/netabare}
「手塚治虫原作」と金看板を掲げて無ければ、ストーリーがテンプレのお約束って所に目をつぶれば、作画音楽声優さんなどが頑張ってる力作なんでしょうけど・・・原作既読の自分的には残念でした。
尚、原作では{netabare} みおはあんな事しないし、母やお医者もあんな事にはなりません。ドラマチックにするためにアニメ監督がそういう風に書き換えた感じです。
原作じゃ生きてる人もドラマチックな展開にするためにバンバン殺してますな。
気になった方は是非原作の「どろろ」を図書館なんかであるのだろうか「ジャングル大帝」も長編にはなりますが「どろろ」に似たラストの終わらせ方が考えさせられる作品です。 {/netabare}
追記20190625
あまりにもガンダムユニコーンっぽい演出だらけだったので軽く調べたら
{netabare} 「監督の古橋一浩さんはガンダムユニコーンの監督さん」と言うオチでしたw
そりゃ原作で生きていようがキャラバンバン殺しますわwいくさなんて!武士とは!言いますわw戦闘シーンで言い合いますわw だってガンダムの様式美ですもんw
【あえて言おう!手塚治虫作品では無いと!】 {/netabare}
お後が宜しいようで〜
【手塚治虫漫画全集】どろろ
手塚治虫あとがき
{netabare} あちこちにかいたことですが、ぼくは人一倍負けん気が強く、たとえば漫画でも、ある作家が一つのユニークなヒットをとばすと、おれだっておれなりにかけるんだぞ、という気持ちで同じジャンルのものに手を出す、おかしなくせがあります。
というわけで「どろろ」は、水木しげる氏の一連の妖怪もののヒットと、それに続く妖怪ものブームにあやかって(?)作り上げた、いうなれば、きわものです。
しかし、最初の十回ばかりは、ぼくも本心からこの作品にのってしまったのです。珍しく時代もの、それも中世を舞台にした因果応報もの、ということが意欲をかき立てました。主人公の二人に自分ながら惚れぬいたのも、めったにないことでした。六、七回めあたりには折りこみ口絵もはいり、それには水木氏ばりに、登場妖怪たちをずらりとならべたりしました。
しかし、この物語も回を追うにしたがってムードも暗くなりました。悲惨な戦国の世の被搾取階級のドラマが、やりきれない暗さを露呈しました。そのうえ、「まいまいおんばの巻」あたりから、生ぐささが加わりました。少年週刊誌の漫画としては、マイナスの要素が多くなってきました。
そして、まずいことに「ノーマン」の新連載が始まったせいもあって「どろろ」への意欲も半減して、編集部の要請で、大急ぎで大団円にしなければなりませんでした。
本当は、{netabare} 百鬼丸が四十八体の魔物とたたかうエピソードを残らず出したかったのですが、滑稽にも、残った魔物を全部いっしょくたにした“ぬえ”などという怪獣を出したりして、あっさりかたずけてしまったのです。 {/netabare}
テレビの「どろろ」は、パイロット・フィルムを見るかぎり、すばらしいカラーでみごとなアニメでしたが、予算の関係で白黒の本編になってしまったことが、かえすがえすも残念でした。演出は杉井ギサブロー氏で、音楽の冨田勲氏が最高の曲をつけてくれたのです。
これは、カルピスのアニメ劇場の第一回めの提供です。しかし、視聴率がよくなかったために、二十六回で打ち切られました。
「どろろ」というタイトルはなぜ生まれたかというと、ぼくの子どもが、どろぼうのことを片言で“どろろう”といったことからできたのです。
ところで、おかしなことにアメリカの日本漫画ファンがこの「どろろ」が大好きで、ぼくの会った何人かの青年は、手塚漫画でいちばん好きだといってくれましたし、このあいだ行ったサンジエゴの漫画大会で、ぼくにサインを頼んだ娘などは、百鬼丸の絵をかいてやったら、本当に涙をうかべて「I love him !」というのです。うれしいけど、おかしなものですね。 {/netabare}