ちゅ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
特定の人に刺さりそう
まず思ったのが、部員達がすごく大人です。
学園ものでよくある達観やれやれ系の大人ではなく、自分と向き合い見つめ直すことに長けていて、小さなきっかけで成長できる素直さからくる大人です。
そういうあまりにも大人すぎる高校生を違和感なく受け入れられたのは、弓道=自分との戦い 的な(未経験者の勝手な)イメージが一役買っている気がします。
そんな子達だからこそ、仲間に思ったことをそのまま言葉でぶつけることができたり、親友を支えたいと思ったとき行動に移せる。
やっぱり友情も愛の形の1つだな。頑張れ若者よ。
とか考えながら観ています。
{netabare}
スランプというのは本当に苦しいものです。
体はいつも通り動かしてるはずなのにうまくいかない。
いつも通りって?いつも通りの角度は?力加減は?呼吸どうしてた?
そういうことを、頭から爪先まで一つ一つの筋肉を意識して確かめていく。そのうち、できていた頃の感覚が思い出せなくなり、迷宮入りになって挫折してしまうこともある。
それこそ自分との戦いです。
早気ってそんな気の持ちようで簡単に治っちゃうもんなの?というのはちょっと引っかかっていました。
早気がどういう感覚なのかはちょっと理解の及ばないところがありますが、12話まで観て、湊が克服(?)したものは雅さんが克服した早気とは少し違うもののようだ。という解釈をしています。
OPテーマのNaruも大変良いです。
フルで聴くと、うるせえお前が拒絶しても俺は支えたいんだ!(意訳)みたいな部分があって
ぜひフルで聴いていただきたい。
ただ、試合のBGMがちょっと合ってないような…。
(観終わって)
決勝戦序盤がだいぶ駆け足で少し不安になりました。
あと、万次の会が無くなったのを「っていうか、今あいつ…!」というセリフから1回で察するのは難しかったです。
やはり決勝戦は1射1射をじっくり噛み締める展開が望ましかったかなと思います。弓を構えているだけで絵になるので全然退屈しません。
愁は確か、イキる先輩に対して「勝ち負けで考えたことない」とか言ったり、湊と再会したとき「また湊の射を見せてくれ」というようなことを言っていました。
だから多分、最後に言ったのが「おめでとう」だとすると、それはやっぱり風舞に対しての優勝おめでとうというより、湊個人に対してのメッセージなんですよね。
気になる点はいくつかありますが、綺麗なラストでまんまと気持ちよくなってしまったので、終わり良ければ総て良しです。
{/netabare}