Lovin さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
観た感じ
■情報
{netabare}原作:丸山くがね
監督:伊藤尚往
シリーズ構成:菅原雪絵
キャラクターデザイン:吉松孝博、田﨑聡
制作:マッドハウス
話数:1クール全13話
OP:「VORACITY」
by MYTH&ROID
ED:「Silent Solitude」
by OxT
{/netabare}
■感想
知識:原作ライトノベル未読
鑑賞:動画
概要:異世界系政治(?)型
成分:美貌王、賢王、覇道王
設定:独り語りを始めるコミュ障は…
この作品はシリーズ三作目であり、モモンさ…んっ(ナザリックの主)の本性が極悪な存在であることを広く知らしめるための展開となっているようだが、その表現方法については賛否両論(「賛」はあまり見かけなかった)だったように思う。私は海外のツイートで「Kyoufu-kooooooooooooooooooo」のようにテンションMAXなのがあったので全体的に少し期待したが、それほどでもなかった(多分眷属が眷属だから)気がする。
{netabare}今期では、モモンさ…んっが積み上げた善行を貯金として消費するような行いが多く感じられた。貯金というよりルプが見張ってた村は妄信的で未だ知らないので、それを利用している節も感じられた。でのあの村に関しては、他の作品世界で猛威を振るっている奴らがあんな事になっているとは、という驚きのほうが大きかった。この作品世界での奴らは、人間の手によるものかどうかはわからないが、社会を形成できるほどの文化を有している。
シリーズ三作目にして初めてこの作品のWikipediaを観たのだが、ナザリックの守護者には階層守護者と領域守護者という区別があるらしい。前者に分類されるのは、モモンさ…んっの御前で行われる会議に出席するアルベド、シャルティア、アウラ辺りとなる。後者について詳しくは知らないのだが、Iから登場しているパンドラズ・アクター、IIIで登場したが階層守護者(眷属が火星でも繁栄している生物のため特に女性陣)に嫌悪されている恐怖公、IIIで名前だけ登場ている(アウラがやんわり接見を拒否した)餓食狐蟲王辺りが分類されるらしい。
「それほどでもなかった」としたが、モモンさ…んっが名乗りを上げた戦では、数字的には未曽有の大災害レベルの犠牲者であり、それに関しては「それほどでもなかった」という感想は持ち得ない。前評判的には大虐殺が展開されるような雰囲気もあったが、そういう風に感じなかったところは「それほどでもなかった」表現の難しさなのか。ただ被害としては人災だが、状況としては災害レベルであることは確か。
そして遂に国家として名乗りを上げたあの墓場。ワールドアイテムの有無やプレイヤーの存在がハッキリしない状況でのあの行動が吉と出るか凶と出るか、おそらく開幕の一撃でプレイヤーは居ないという判断なのだろうけど、どうしても下せないのはシャルティアの件だ。おそらくワールドアイテム程度の効力をもつ何かが存在するはずだとも推測できる。この先これがどういう結果をもたらすのか、気にはなるがIVはあるのだろうか。
最後にOPとEDの担当が入れ替わったこと(OxTとMYTH&ROID)について、I、IIとは違う振る舞いに出たモモンさ…んっのカオス振りを表すという意味で良かったと思う。恐怖公と同時に出てきたキャラ(名前は知らない)の「拷問の前に先ず洗浄」とか、そういう嗜好がなければ理解し得ないカオス振りには有っていたと思う。{/netabare}