dbman さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
エロマンガ先輩
原作:漫画/放送期間:2015年7月-9月/全12話/アニメーション制作:J.C.STAFF
原作は連載当時に途中まで既読済みながら、エロ漫画として捉えていたこともあり流し見程度だったので、改めてアニメ版を視聴。結構に強烈なエピソードが多かったのでわりと内容を覚えており、かなり原作を忠実に再現していたように思います。
流し見になってしまった大きな理由としては、原作者の平本アキラ先生が過去に長く連載していた作品『アゴなしゲンとオレ物語』の同作者とは到底思えないほどに画力が向上。凄まじいまでに画力が高い作品となってしまったことで、エロシーンのエロさがより際立ってしまいそこばかりに意識が向いてしまったので、逆にその画力が仇となり物語の内容が全然頭に入ってこなかったという始末w
しかしこのアニメ版では、キャラクターに声や動きがついたことやアニメならではの演出などのおかげで、意識がエロシーンばかりに引っ張られることなくきちんと物語を楽しんで観ることができました。
あくまで私的な見解ながらそういった事情もあり、原作よりもこちらのアニメ版の方が見やすいものとなっていたという皮肉。エロ要素の高い作品に限ったことかもしれないが、絵が上手すぎるというのも考えものなのかもしれない。
とまあ、前置きが長くなってしまったけれど、物語は基本的に下ネタというかエロで成り立っている側面もあるので、やはり作画は重要。こちらのアニメ版もエロいところはきちんとエロかったので作画もかなり気合が入っていたように思います。油断しているとエリンギが硬くなってしまいそうなシーン続出!
登場するキャラクターもそれぞれの個性が見事に表現されており、声優さんたちの演技力も存分に発揮されていた印象。皆さんベテランだらけなので言うこともないのですが、あえて言わせてもらいたいのが花を演じた花澤香菜さん。激しいほどに表裏のある二面的な表情が難しそうな役どころながら見事に演じきっていました。花澤さんクラスの声優さんが、エロゲレベルともいえる卑猥なセリフもガンガン放っていたことに感服w
エロ、エロと連呼してしまったけれど、ストーリーもきちんと一本筋が通っており、面白いといえる作品でした。全体を通して原作に忠実でとてもクオリティの高い作品となっていたので、原作も完結していることだし、ぜひとも続編となる第二期を期待するばかり。
ちなみにTVドラマの実写版も概ね評判は良いようなので、機会があったらそちらも拝見しようかなとも思っています。なおレビュー表題につけた『エロマンガ先輩』は原作既読時エロマンガとして捉えていたことや登場する女の子が基本的に先輩だらけといったことから。
▼キャスト
キヨシ:神谷浩史
ガクト:小西克幸
シンゴ:鈴村健一
ジョー:浪川大輔
アンドレ:興津和幸
栗原万里:大原さやか
白木芽衣子:伊藤静
緑川花:花澤香菜
栗原千代:橋本ちなみ
横山杏子:大地葉
理事長:藤原啓治