イムラ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
本物
<2019/1/21 初投稿>
原作既読
旧アニメ視聴済
実写版視聴済
本作は3話まで視聴済み
あらすじなどは割愛
何も見えない
何も聞こえない
嗅覚も痛覚もなく
喋ることもできず
手足もない
それがどんなことか想像できるだろうか
私はうまく想像できているのか?
正直自信はない
痛いことが痛く感じるアニメは良作だと思う。
暗くて、痛くて、つらい気分なのはとにかく苦手、という人は見ない方が良いし
原作ファンの方は一度原作を忘れて見てほしい。
<2019/2/21追記>
第7話「絡新婦の巻」を観て
この回は{netabare} 前話と打って変わって暖かくまとまっている。
これまでが辛い話、重い話ばかりのところに素敵なアクセントになっていたと思う。{/netabare}
ただそれ以上に感じたのは、本作が原作「どろろ」を深く読み込んで、練りこんで新たな解釈を付与しているということ。
百鬼丸や琵琶丸の目には邪な存在は「赤い色のなにか」として映る。
それは{netabare} 「化け物だから」赤いではない。
「道を踏み外した邪な心根」だから赤く染まる。
そしてそれはその「化け物」や「人」の心の有り様で変わっていくものでもある。{/netabare}
本作は、原作を読み込み、一旦バラバラに解体して、一つ一つを磨き上げ、丁寧に組み上げ直したような印象を受ける。
<2019/6/26 追記>
最終回を先ほど観終えました。
{netabare} 二人の関係の終わり方は原作に沿った感じもあり、少し残念でした。
できれば二人の未来を感じられるようなラストが見たかった。{/netabare}
でもそれは原作を磨き上げ現代に蘇らせるというコンセプトを感じる本作では仕方のないところなのかもしれません。
私はやはり本作が好きです。
漫画、アニメ、ゲーム、実写映画の歴代のどろろ作品の中では飛び抜けているのではないでしょうか。