ダレイオス さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
チョットづつだけど成長が丁寧に描けていたのは好感が持てました。
舞台は現代の日本で
求職活動中の右目の視力を失い眼帯をしている元航空自衛隊員28歳
大人の女性「つばめ」が
昔から気になっていたとある家を外から覗いていて
いると偶然、その家が家政婦募集をしている張り紙を見て
家政婦をやってみようと決意する開始だけど
動機が、そこに住んでいる小学2年生の少女「ミーシャ」が
見た目が可愛くて、自分がお世話したいという
不純な動機が理由という
毎回こういう展開になると言っちゃうのですが
申し訳ないがストーカー気質のある女性てことですよね。
少なくても最初は家政婦仕事がしたいというのは二の次なので・・・
まあこの女性がこの後、どうなるかがポイントかな・・・と思った。
個人的には子供の少女と元航空自衛隊員の大人の女性の組み合わせは
あまりないので面白そうな設定だとは思いました。
まず「ミーシャ」なんですがロシア人の血を引くみたいなので
見た目が日本人ぽくなくて髪の毛が白金と
可愛らしい外国人の子供て感じですね。
ただし、口調は乱暴でいたずら子で廊下に水を撒いて相手を滑らせたり
父親を困らせるという子供だから前の家政婦に逃げられて
困っていて元航空自衛隊員で体力のある「つばめ」を
家政婦として雇ったのは納得はいきました。
「ミーシャ」については実の母親を亡くして、今の日本人の父親とは血縁関係はなくて
小学2年生なので
いたずらについてはその年齢を考えれば子供らしいとは思うし
家庭環境を考えればこれも納得はいきました。
ストーリーはそこで「つばめ」が家政婦として働くことになったのだけど
「ミーシャ」がそれが嫌で最初は追い出そうとするもので
まあこれも登場人物が子供らしいストーリーだと思ました。
「つばめ」については動機は不純だけど
家政婦の仕事をきちんとして「ミーシャ」に対してのお世話も
ちゃんとしていて
最初は嫌われている「ミーシャ」の気を引こうと
色々頑張ってはいるという感じでした。
問題があるとすれば「ミーシャ」に過剰に愛情表現をしたり
彼女のことを好きだとアピールするという問題児てことですよね。
そしてそういうことをするから余計に避けられて
「つばめ」と「ミーシャ」の攻防がメインでした。
「つばめ」については家政婦としては仕事をこなし優秀なのはわかるのですが
ただやはり「つばめ」の行動が「ミーシャ」との婚姻届けを出そうと考えたり
2階を覗くために電柱に登ったり
「ミーシャ」が1回のトイレで使っているトイレットペーパーの長さを調べたり
大人なのに「ミーシャ」と仲良しになりたいがために小学生の恰好したり
近所の小学生の女の子にも興味がある素振りを見せたり行動が変態なので
チョット抵抗があるかなと思いました。
彼女の行動はチョット引っかかる。
この点は人を選ぶでしょう。
ただしこの変態な行動はひたむきな努力と元航空自衛隊員だったころの経験をいかした
ものだったりするので元航空自衛隊員がもし変態だったら、こうだろうな的な
発想の数々は独特で結構面白かったりしますし
大の大人が本気で馬鹿なことをするというのはギャグとして機能していたり
するので馬鹿らしさは笑えました。
「ミーシャ」は母親が亡くなって不登校になるのだけど
不登校な理由には母親が亡くなった以外でも一般的な日本人とは違う外見で
人とは違う目で見られるのが嫌で行かなくなったけど
そのことについては「つばめ」が最初は外見から入るのはしょうがないと
子供でもわかりやすい説得力のある説明で納得させていたので
「つばめ」は意外にまじめな所もあるな・・・と思いました。
子供のことは考えていたと思う。
そのことにより「ミーシャ」が内面を知ってもらう前に逃げていたと気付いて
内面を知ってもらおうと考えて学校に行くことになったり
学校に行って学校で起こったささいな問題を自分が解決して
学校のみんなに自分の外見以外の良さを知ってもらい
学校で友達が出来て仲良くなる展開も描けていて
チョットづつだけど成長は描けていましたね。
あと学校の友達と仲良くなる展開の中で「つばめ」が上手くいサポートしている
部分もあったり「つばめ」が子供のことをよく考えてあげてるな
と思えるアドバイスも多かったので、そういう部分は良かったです。
うーん、学校に行く気になって、学校に行って、学校で自分の良さを出して、
友達作って、友達を家に招待して、的確なアドバイスが出来る大人の存在と
過程が丁寧なのは好感が持てました。
あとギャグアニメで進める時とまじめな時の切り替えも出来ていたので
その点も良かった。
キャラについてはギャグアニメなので濃いキャラが多かったですね。
メガネ小学生、コギャル風な小学生、「つばめ」の元同僚の元上官で
彼女のことが好きなドMな女性「みどり」など
癖は強いのですが印象に残りやすかったし
1クールアニメとしては出てくるキャラは少ないですので
それぞれのキャラの掘り下げは出来ていましたので
どういうキャラなのかもよくわかりましたのでキャラの魅力は伝わりました。
ただし6話に出てきた「みどり」は「つばめ」と同じく少女好きの変態でもあり特に
罵られることに喜びを感じているドMなので嫌な人には嫌かもしれません。
しかも見ず知らずの小学生に話しかけたり
腕を触ったり正直警察にお世話になるだろうな・・・ぐらいの人なので
こういった部分を容認出来ないと苦しそう
そして「みどり」が来た6話からは内容的にはドタバタしているだけで思ったよりは
内容自体は薄かったです。あくまでも癖の強いキャラのドタバタでした。
人数が増えるとボケとツッコミを入れるキャラの組み合わせの
バリエーションが増えるのでその点は良かったのだけど
強引な展開にあったりチョット引っかかったりもしましたし
「みどり」は「つばめ」と変態な部分でキャラが被っている所があるので
そのせいでひたすら変態というマンネリ感も助長していたのもあって
ネタ切れ感もあったのもあり、あくまでもドタバタギャグで
そのまんま最後の付近まで行った感じで
5話ぐらいまでは「ミーシャ」が徐々に成長している感じが出ていて
楽しめたのですがその後は思ったよりは普通のギャグアニメでした。
ただ最後の展開はチョット唐突で強引かな・・・と思いましたが
終わってみると「ミーシャ」の成長は描けていたし
当初からの謎や伏線もまとめていて大団円で終わってましたので
終わり方はとても良かったです。
馬鹿なことを結構やってたアニメなのですが
綺麗に終わったな・・・としみじみと感じる終わり方だった・・・。
気になったことは「ミーシャ」は最初は性格は小学生低学年ぽかったけど
途中からは中学生ぐらいの性格になってましたね。
これも成長と言ってしまえばそれまでですがチョット気になった。
あと「つばめ」の体格の描写については
元々の職業柄、体がとてもマッチョで
肌を露出している時は筋肉の筋を丁寧に描いていて
服を着ていても盛りの感じから服の上からでもわかる
描写で描かれていてマッチョ設定のキャラはいても、ここまで
描くというのはないだろうという
こだわりで作画の丁寧さは好感が持てました。
「ミーシャ」は1話は凄く薄着で
ショートパンツにノースリーブの服て・・・
年齢を考えれば特定の団体から怒られそうなぐらい
な恰好していて腋や肌色の多い部分を遠慮しない
ぐらいサービスしていましたがその後は控えめでしたね。
1話で期待をした人には残念かもしれませんが
その後は小学生らしい可愛らしさが出ている作画で安心して見れる作画でした。
全体の作画については作画枚数が多かったのでコミカルな動きが
動きが良くてぬるぬる動く場面も面白くギャグアニメの演出は良く出来ていました。
中盤で作画がチョット崩れたのが気になったぐらい。
声優さんについては少女役、濃いキャラ役など
それぞれの特徴を上手く演じてないと苦しい作風に見えましたが
声質はそれぞれに合っていたし
子供らしかったり、普段はふざけているがまじめに語り掛ける時は
それが伝わる演技だったり、しっかりした演技でした。
まとめると5話ぐらいまでは小学生の少女「ミーシャ」と家政婦として
働くこととなった元航空自衛隊員の女性「つばめ」との
攻防は大の大人が馬鹿みたいなことを本気でするのが
ギャグになっていたりチョットづつ成長する「ミーシャ」を
非常に丁寧に描けていて楽しめました。
「つばめ」はふざけたりはしているけど
やる時は「ミーシャ」のいい相談相手になっていたし
アドバイスも子供のことをよく考えてるな・・・と感心することが多かったです。
ただ6話以降は内容が薄めのドタバタで思ったよりは普通のギャグアニメでした。
ただでさえ人を選ぶ濃いキャラ「つばめ」がいるのに
さらに濃いキャラが増えるので人を選ぶかな・・・と思った。
作風が合う人には6話以降もギャグアニメとして楽しめるでしょう。
最後は思ったよりも綺麗に終わってるのは良かったな