人 さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
差別と戦争と友情と
簡単にまとめると異質な目に特殊な力を宿して生まれた少年が周りの人間たちと共に戦争に巻き込まれていく話。
本当に序盤から中盤までは楽しい。引き込まれる。
物語 2.0
主人公たちの活躍シーンを増やしすぎていてはっきり言って周りのキャラの存在感がない感じ。
終盤になって活躍すると思っていた中盤に出てきたキャラたちは結局エンディングで4秒程度しか現れない。
ただし、序盤から終盤までの動きには目を見張るものがある。
周りから忌み嫌われる主人公。その主人公の心の支えとなる人たち。そこらへんの友情は観ていて面白かった。
しかし敵キャラが必要以上に「化け物」と連呼していたことは、はっきり言ってみるのをやめようと思ったぐらい不快だったし、終盤に着ての主人公格キャラの王様のキャラ崩れがひどかった。
設定についてももう少し説明不足感があったし、終わり方にいたってはエンドロールが終わった瞬間「は!?」とつぶやいてしまったほど納得のいかないオチだった。謎が多すぎて見終わった後に嫌なもやもやが残る。
2期が来ないと確実に反感を買う。そんなオチだった。
声優 3.0
個人的には普通って気がした。たまに「いまんとこ感情こもってないな」などと生意気なことを思ってしまった。しかし福山さんは相変わらずのクオリティ。しかし、もっと眠そうに話したりの演技は彼ならばできたはず。
キャラ 2.0
ガスターク軍の誰も好きになれない。特にリルとかいうピンク髪は論外。差別にあれだけ徹底的になる人間には本当に反吐が沸く。
主人公格
ライナ
無気力な振りをしているが本当はかなりの頑張り屋さんで仲間思い。優しすぎる性格と考えすぎる癖で貧乏くじを引いたりということもしょっちゅう。しかし、好感の持てるキャラ。生まれ持った特殊能力で周りの人間には忌み嫌われるようになる。感情移入できれば差別を受けて苦しむ人間の気持ちになれる。こんな形で視聴者にちゃんとしたメッセージを送っている。
フェリス
美少女(という設定らしい)で主人公を変態に仕立て上げるのが得意。個人的にはそういうことは嫌いなので彼女には全然好感が抱けなかった。
シオン
終盤のキャラ崩れが最もひどいキャラ。結構好きなキャラだったのに、戦争は人を変えるということを身をもって訴えている人物。そういう面では視聴者にメッセージを送っているキャラのうちの1人。
作画 3.5
みんなの服装が個人的には好きだった。ライナの服装に至ってはかっこいい。今度こんなの着てみたい。って思ったほど。
音楽 3.5
BGMに凝っているような気がした。OPもEDもどこにでもありそうなありきたりな曲だったが、終盤演出の材料として使うタイミングはばっちりだった(よね?)ので星3.5
続編は重要。必ず必要。(おっと!韻を踏んじまったぜ!)
でももっと評価されるべき作品ではないような気がする。この先あがるかもしれないが、3月27日現在の総合評価は星2.9。僕個人としてはもっと評価されるべきよりかは妥当な評価だと思った。