きつねりす さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作絵本へのリスペクトを感じる
そもそもこのサイトで評価などをしていいのか分からないですが、一応見た感想ということでここに。
アメリカではクリスマス、サンタクロースと言えばというくらいに名前が上がるのがこの「グリンチ」というキャラクターらしいのですが、絵本原作ということもあって地の文を宮野真守のナレーションが行うという形式でした。韻を踏んでいたりして言葉遊びのような軽快なテンポで進むストーリーが印象的。
ひねくれ者のグリンチが人々が1年の中で特に楽しそうに過ごすクリスマスを憎たらしく思い、クリスマスを盗みそんな楽しさごとないものにしようと画策する姿、海外アニメならではの誇大でオーバーなコミカルな描写も相まって娯楽作品としてはさすがイルミネーションといった感じ。純粋な女の子の願いに意外とあっさりと改心するグリンチも絵本ならではの展開かなと。
「ママを楽にさせてあげたい」と奔走する姿だけで涙が溢れそうになったところから考えるに、僕自身の涙腺はこういったファミリー層向けのアニメに対してかなり緩いものになっていると思います。ピクサーの「リメンバー・ミー」はもう号泣してしまったので、やはり子供向けアニメこそ大人を震わせる何かがあるのかな、と最近強く思うようになりました。
ただ、一人でこの映画を見に行ったので最終的にグリンチが導き出した結論「誰かといることが幸せなんだ」的締めくくりは何となくぼっちの胸には刺さりましたね。はあ・・・。