スロトム さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
かなり人を選ぶ難しい作品
・まず初めに
「あの花」と同じチームが作った作品ですが、感動モノとして期待すると肩透かしを食らう恐れがあります。
評価ポイントは
・とても丁寧に描かれた群像劇
脚本の岡田さんは思春期の心情描写を得意とする方で、リアリティのある生々しいシナリオが本作の特徴です。
中高生にありがちな悩みを描き、それを各々がどう解決していくか……終盤まで目が離せない、惹き込まれる魅力に溢れています!!
・水瀬いのりさんの演技
今作では主演を務めた水瀬いのりさん。
前述した通り、作品内の主要キャラは全員悩みを抱いてますが主人公が断トツで面倒くさいです(笑
過去のトラウマが原因で言葉が話せなくなった女の子、そんな彼女がどう過去と向き合い成長するのか……その過程を水瀬さんが上手く表現してくれました。
因みに、この映画がきっかけで水瀬さんは新人女優賞を獲得しました。おめでとうございます!
減点ポイントは
・終盤の展開が賛否分かれる
これに関してはネタバレになるので詳しく書けませんが、本作の評価が分かれる最大の要因となっております。
あの花と同様の青春群像劇ですが、あの花とはかなり差別化されておりそれぞれ違った魅力が楽しめます。まずはあの花から観るのがオススメかも?