きつねりす さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
そうか、Fateは元々・・・
全3部作の2本目。前回は割愛されたカットもありましたが、今回はそういったすっ飛ばし箇所はなく、分岐ルートとしてしっかりと130分の作品に。
見終わって最初の感想は「濃いな・・・」という印象でした。前回の真アサシンVSランサーをも上回るバーサーカーVS闇セイバー(正式な呼び方はよく知らないので適当に)のバトルは衝撃波の音やスピードまで桁違いに手が込んでたし、サーヴァントはさらに削られ他のルートで猛威を振るうギルガメッシュすらかなりラスボスに辛酸を嘗めてたし(そしてあっさり退場・・・?)、慎二のいらんことやらかしっぷり・最低っぷりも相当(一章の終わりの方ではなんか真面目に研究してたやんけ・・・!)、そして何より全年齢型を突破する濡れ場の存在がこのルートの最大の特徴だと思いました。「そうか、Fateももともとは18禁ゲームだったんだよな・・・」と映画館で多くの男性諸君が思ったと思います。頬を赤らめるなんてぬるいぬるい、どうだ見よとばかりに迫ってくる桜は劇伴の神聖な雰囲気で「そういうエロいシーンだと思っちゃいけねえ!」とたしなめられるようでしたが、残念ながらそう見えてしまうのは仕方のないことであり・・・
相変わらず言葉遣いが古風で難しかったり、直接的な表現を避けている部分もあって一度で完全に理解というところまでは辿り着かないにしても物語の本筋はきちんと分かるように、それでいながら令呪の所在や英霊の真名を隠して種明かしを取っておくところまで徹底されている構成には凄いなという感想を抱かざるを得ません。士郎の英雄としての身の振り方と、誰が誰を討ち聖杯を得るのかというラストに向けて一層盛り上がっていく繋ぎの一本として、Fateシリーズのハイスペックさを見せつけられました。桜ちゃんには報われてほしい。そう思わざるを得ない・・・かな?