てっく さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
届かなくていい手紙など、ないのですよ。
戦争の為に”武器”として育てられた少女ヴァイオレット。
彼女が唯一慕っていたギルベルト少佐を自身の目の前で失う。
少佐は最後の言葉を彼女に贈る。。。「愛してる」と。
終戦後、その言葉の意味を探す為、自動手記人形としてC.H郵便社で働きはじめる。
そこで様々な人々と出会い、人としての感情を理解し成長していくお話し。
私の情緒がおかしいのか? それとも、この作品がそれほど素晴らしいのか?
毎話毎話、込み上げて来るものを抑えられなかった。。。
戦争とは互いの正義を守ろうとする手段であり、それは同時に互いの心に一生消えない傷を残すモノでしかない。
”誰かの『いつか、きっと』を奪った。” 彼女の言葉が頭から離れない。
私は戦争を知らないし、”大切な人”を失った事もない。
だけど、そんな私の心にグイグイ入り込んでくる。
様々な人達と出会い、異性への愛や兄妹の愛、母から子への愛や子から親への愛を学んでゆく。
”愛”と”罪”に揺れ動く彼女の成長物語。
当たり前の様に手元にあるスマホ。当たり前の様に使うメールやSNS。
いろんな情報が溢れかえってる。それは便利な反面、情報に踊らされてる側面も持つ。
時代の流れに沿うのであれば、それが正しいのかも知れない。
だけど、手紙や言葉で”大切な想いを伝える”という事は忘れたくない。
そんな思いを抱かせる素敵な作品でした。
”航空祭” 素敵ですね☆