「劇場版『Fate/stay night Heaven’s Feel』 第二章(アニメ映画)」

総合得点
83.6
感想・評価
409
棚に入れた
2246
ランキング
318
★★★★★ 4.2 (409)
物語
4.1
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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ネタバレ

curly さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

凄まじい映像化

レアルタプレイ済み(しかし内容はうろ覚え)で見に行きました。クソ長文です。

本当に凄いとしか言いようがない映像化だったと思います。
図書館(原作では廊下でしたっけ)、森での戦闘シーンの作画、演出はもう迫力ありすぎて言葉も出ないです。早くBDでじっくり見たいですね。某爆音映画館で見たのもあってか音もすごかったです。
そして今作は桜関連のシーンにかな~り力が入っていたなと(桜ルートなんで当たり前ですが)。まず、18禁版準拠で作られてるということに感動しましたね。(レアルタプレイ後に色々調べたので原作との違いはある程度知ってます。むしろレアルタでどうだったかを若干忘れてるぐらい)レインの告白シーンも、情事のシーンも、心に迫るものがありましたし、ufoの演出がそれを後押ししてたと思います。やっぱhfにエロは必要だわ。個人的にはレアルタ版の吸血をうまく前座として取り入れてたのにニヤニヤしましたね。吸い方がエロかったので下半身もニヤニヤしてました。本物のシーンを描けない分こっちをエロエロにしたんですかね。(吸血って18禁版にもあるのか?あるならすまん)
夢のシーンについてはあんなメルヘンな感じにしてくるとは。本人に一切悪気がない感じが出てたのも良かった気がします(個人的には)。ただしあれ何回もやると飽きそうなので、一発でギル戦に持っていったのは良かったと思います。まあ尺の問題もあるでしょうが。そのギル戦も原作よりは盛りつつもギルに善戦させたりはしない、いい塩梅だったかと思います。

全体について言えば、よく2時間にこんだけの内容を収めて話を成り立たせてるなと素直に思いました。最初桜がマスターバレする戦闘までの流れは若干唐突に感じましたが、それ以降は映画版を独立した作品として見た場合ほぼ違和感なく進んでいったと思います。まあ予備知識があるからそう感じられただけなのかもしれないですが。

ただ原作を基準にみるとやはり欲しかったシーンというのは出てきますね。それを言い出したらキリがないとは分かってるんですが。
覚えている範囲内だと、イリヤ関連、言峰関連、士郎の腕関連が気になりましたかね。
士郎が段々おかしくなってく下りとか、どう映像化するのか楽しみにしてたんですが。ただこれは3章でやるのかな?
言峰は桜のこととか聖杯のこととかアンリマユのこととか士郎に語るシーンがやたらあった気がするんですが(うろ覚え)割りと空気化してましたね。映像だと映えないし長引くからカットされたんかな?割りと原作の好きな要素なんですが。まあこれも3章でフォローするんかな、3章は言峰の出番必然的に増えるし。
そしてイリヤ。これは素直に残念でしたね。全部やってとは言わないですが、せめてローレライは…まああの流れで入れるとってのはありますがね。いやでも欲しかった。映像特典につけてくれ。あと鉄心分岐のとこ。「桜の味方になる」は公園で選択するとこまで見たかったです。これについては桜に歩み寄っていくシーンも良かったんで文句言うのも違うなとは思いますが。あ、でも桜の部屋で大河が語るシーンは良かったですね。普通に泣きました。イリヤについても3章では活躍必至(のはず)なので、その前にフォロー入れて(入れて入れまくって)頂けると嬉しいですね。

音楽についてはさすが梶浦さんって感じでした。i beg youとかなんなんですかねあれ。Cメロの一瞬我を取り戻して悲しみに暮れてるような感じがやばい。天才か?天才か。
ただ、個人的にはSorrowのアレンジが聴きたかったですかね…

総合して真面目な感想を述べると、この第2章は士郎と桜の物語として、いや、最終章まで終えたときにこの三部作をきっちり士郎と桜の物語とするための中章として、必要な描写がしっかり詰め込まれた作品だったと思います。士郎と桜の二人に感情移入させる準備を施したと言うべきですかね。
僕は原作(つってもレアルタだが)をやったときから三ヒロインの中では桜好き(まあ一番はイリヤですが)で三ルートではHFに最も強く心を動かされた人間でしたが、世の評判を見てみるとそうでもない方も結構いるみたいですね。
HFを楽しめない要因としてはやっぱり桜を受け入れられない(というより士郎が他を捨ててまで桜を選ぶのをか?)というのが多いんじゃないかと。でその要因は恐らくこの2章までの範囲で士郎と桜の関係を密接なものとして刷り込めていなかったというのがあるかと。
だからこそ監督は1章で士郎と桜の出会いをしっかり描き、2章で士郎が桜の、そして自分の感情を認識し二人が愛を深める過程をこの二人にフォーカスして描いたのだと、そして我々に桜の魅力を刷り込み、HFを最大限楽しませようとしてくれているのだと考えます。
まあ成功してるのか否かは元から好きな僕には判断できないですが…

つまり。
2章でイリヤが少ないのはしゃーない。だってイリヤ嫌いな人多分いないし() イリヤについては最終章だけでみんな好きになってくれるって判断なんだろう(血涙)ヒロインじゃないのは分かってるしね。

最後自分に言い聞かせるような形になってしまいましたが、今作は本当にすばらしい、それこそ未ブレイでもかなり楽しめる映画になってたんじゃないでしょうか。
謎の長文を生成してしまいすみませんでした。

(レアルタざっとやり直して映画もっかい見たらまた書きに来るかも…)

投稿 : 2019/01/14
閲覧 : 252
サンキュー:

3

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