ガムンダ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
女性を感じたSF大戦争
SF戦争ものです。
兵士達(というか人類?)が何故か女性だけと言う設定。(何があったのかは不明)
物語は敵と大艦隊同士の艦隊戦のさなか、本体からはぐれて少人数で漂流すると言う、まあ「バイファム」みたいな良くあるプロットなんですが、それらのものより悲壮感が増量されています。
仲間があっけなくどんどん死んでいきます。
もう歳バレ上等ですが、個人的には思春期の手前のトラウマアニメです。
当時OVAとかアニメ映画とかは春休みとかにテレビでやるのが通例でして、出会い頭的にこういう作品を観るわけですよ。
男子思春期の手前ですよ。
何処と無く女性には俺らとは違う何か神秘的なものがある事を感じ始め、訳も無く理不尽に機嫌が悪い時があったり、か弱い存在の様で居てとてつもなく強い得体の知れない存在である事を感じ、と同時に自分が男である事を自覚し始める時期があると思います。
個人的にそういう時期と重なり、当時はこの作品からそういう気配を感じました。
今観ると作品の作り自体は当時の王道SFから色々と拝借しています。
設定やストーリーは前述の通り良くあるやつ。
「マクロス」にも程近い感じがしますが、マクロス自体も当時の世相を色々反映してますし、宇宙船の雰囲気作りは「エイリアン」や「スペースサタン」などの映画から拝借しています。
露骨に「2001年宇宙の旅」から拝借した惑星直列の画も挿入してます。
そういう意味では寄せ集め作品なんですが、登場人物が女性らしい性格で宇宙戦争と言う題材で男臭さを排除した点はそれらのネタ元には無い無二の存在だと私は思います。
最後にストーリーと関わりなく {netabare} 悲惨な戦場で戦った登場人物達が平和な現代社会で過ごす {/netabare}シーンを挿入するのはこの辺が元祖なのかな?