ゲリオ さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
THE出オチにしては良い
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ。」
このフレーズに表されるように、本作の主人公はよくある勇者的存在ではなくゴブリン退治に特化した一人の男である。
RPGの中で例えると名もなきモブ戦士といったところ。
これは他のファンタジー作品と一線を画す設定だ。
一般的に雑魚とされるゴブリンも実際は凶悪なモンスターであるということ、侮れば命を落とす危険性はあることをリアルに描いた点も珍しい。
まあ、モブやゴブリンにハイライトを当てれば、必ずしも面白い作品になるのかって言われれば微妙なところだけれど…
早速、本作の評価に移らさせてもらう。
高評価と低評価がざっくりと分かれそうなアニメだが、個人的にはどちらでもなく並評価としたい作品。
第1話の残虐シーンは良くも悪くも話題になったという意味では18年秋アニメ序盤で断トツだった。
アニメを一話切りする人や、話題になったアニメしか見ないような層も多いので、最初のインパクトって非常に重要だと思う。
そうは言っても、明らかにピークを初回に持ってくる系の作品だったので、2話以降ゆるやかに盛り下がってしまったのが事実。
自分も正直言って2話がどんな話だったか覚えてないし、エルフやドワーフたちとパーティ組んでダンジョンに潜る話は途中で寝落ちしてしまった記憶がある。
そんなわけで中盤までは低評価どころか途中で脱落しそうな作品になりかけたものだが、最終回付近の冒険者総出でゴブリンに立ち向かう話はなかなか楽しめたので、視聴し終えた後の満足感はあった。
ぶっちゃけて言えば2話~10話まで中だるみ期間が長い駄作だった気がしなくもないが、最初と最後でインパクトを残せたのでまあまあ良かった作品だったのが正直な感想だ。
P.S.
以前コミック版の方が面白いという意見を見かけたので、アニメ視聴後に少し立ち読みしてみたが、結局レ○○描写が多いか少ないかの違いくらいしか感じなかった。
原作自体、2ちゃんねるの書き込みだというし、元々騒ぐほどではない単なる出オチ作品だったということ。
その割にはきちんと終盤盛り上げてくれた良いアニメ化だったのではないかな。うん。