ゲリオ さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
若干のグラスリップ臭?
安定のP.A.WORKS制作アニメなので悪くはなかった。
悪くはなかったんだけど、、、
うーん。今一歩というか二歩というか、そんな感じの作品に終わってしまった。
まず、良かった点で作画は間違いなく綺麗。
色を題材にしている作品だけあって、特に背景などは素人が見ても一目で力が入ってると分かり、これは期待できるアニメがきたぞという印象を受けた。
若干、途中で息切れしたかもしれないけど問題ないレベル。
オープニング曲とか音楽も印象に残ったし、当サイトあにこれ基準の評価なら割と平均点良くなる作品じゃないかと思った。
ただ総合評価点となると、どうしても微妙になりそうなので以下に理由を述べることとする。
まず、恋愛模様を軸としたストーリーとキャラが弱かった点である。
主人公はかなり大人しい女の子。歴代のPA作でも断トツクラスに。
さらに思い人になる男子もまた主人公と似たような内向的な性格。
どちらかが積極的なら見応えのあるラブストーリーになったかもしれないが、両者引込み思案なのが何とももどかしかった。
そのくせ終盤になったら唐突に泣きながら抱き合うという謎の急展開。
君たちいつの間にそんな親密な関係になったのって…w
大体にして主人公ちゃんはこの男子のどこに惚れたんだろうって描写が少なかったのが望ましくない。(絵だけじゃね?)
それと色が分からないって設定…ぶっちゃけ必要だったかな?
もちろんタイトルからして色を重要なテーマにしなきゃいけないんだろうけどさ。
そもそも遠い未来からきた魔法少女から「わたし・・・実は・・・・色が見えないんです!」なんてカミングアウトされてもどんな反応したらいいのか困るって話。
もう一つ、どうしても要らないだろうと感じてしまったのは魔法要素。
現実社会と変わらない世界観なのに、魔法が普通に受け入れられてるっていうのが違和感を覚えた。
未来の話ならまだしも60年前の2018年でさえ普通に魔法があるってのはちょっとね…
魔法ってのはそれくらいファンタジーな要素なのである。
現代世界を舞台にするならあったらいけない存在。
総評すると、恋愛模様に色盲に魔法にタイムトライベルまで、1クールアニメでやるには厳しい詰め込み具合。そしてそれらを全て作中で表現することは、大して幅が利かない平凡なキャラたちには荷が重すぎた。
それでも物語の結末に満足できればそれだけで良作と思ったんだけど、最終回のあのオチはどういうことなのだろうか。
え・・・。ただただ切なすぎるんですケド!?
とまあそんな具合で、ビジュアル等は力が入った作品だったが、肝心のストーリーがとっ散らかりすぎてたので総合評価点を下せるとしたら平凡な点数に落ち着くのではないかと思う次第である。