らむず さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
以前見た時は自分に合わないなと思い視聴を断念したが、少女革命ウテナを見てこちらも気になったため視聴した。
{netabare} アカシックレコード、異世界エレベーター、「飽きた」のように呪文で異世界に行く方法といったオカルト要素と、地下鉄サリン事件、酒鬼薔薇聖斗の言葉(存在の耐えられない透明さ)といった実在の出来事を作品の中に落とし込んでいるアニメだと感じた。
また、こどもブロイラーや運命の捉え方などもあるので1回観ただけでは『輪るピングドラム』というアニメを理解しきれないように思う。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』ではジョバンニを残してカムパネルラが旅立ったが、ピンドラのジョバンニとカムパネルラは一緒に銀河鉄道に乗り別の世界へと旅立ったのではないだろうか。
1つ苦言を呈すのならば、猫の扱いである。
ウテナにも共通することだが、ピンドラも猫の扱いがひどい。(保健所送り)
ピンドラの保健所送りにされた猫の場合、NPOや個人が保護する可能性もあるのでまだ希望があるように感じた(猫好きで猫を飼ってる身としてはつらい)。
監督は猫に恨みでもあるのだろうか?
ストーリーに関してはこうした方がよかったという意見はないが(伏線や説明されなかった部分も含めて)、こどもブロイラーがピンドラの日本において国家的に認められているのか非公式で非合理に活動しているのかが気になる。
国家的に認められている場合、ピンドラの日本は闇が深そうだ…。
あと、こどもブロイラーの職員はなぜこどもブロイラーで働いているのかも気になる。
こども嫌いだとしても人間を食肉工場で加工するような場所で働きたがるようには思えないからだ(頭のネジが10本ぐらい飛んでたら別だが)。{/netabare}