offingbook さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
一期一会
2016年7月から9月まで放送。全12話。原作漫画未読。
影山茂夫(通称・モブ)中学2年生。超能力者。
師匠・霊幻新隆の元で除霊のアルバイトに勤しむ
モブの日々を描いたサイキックバトル&青春アニメ。
主人公・モブは誰よりも強い超能力者です。
しかし彼は、思春期真っ只中の純粋な14歳の少年でもあります。
揺れ動く心を持つ彼は、この物語の中で、いろんな人に出会います。
善意を持つ人、悪意を持つ人。
いろんな人。いろんな言葉。いろんな空気。いろんな感情に触れ、
悩む彼は、危なっかしく、見ていて心許ないです。最強の超能力者なのに、
どこか我が子を見るように、ハラハラと心配してしまいます。
でもモブは、師匠・霊幻新隆に出会いました。
モブが道を踏み外しそうな時、霊幻の存在が、
モブを正しい道へ導いてくれます。
モブが出会ったのが、霊幻で良かった。見ていてそう思った。
しかしその霊幻は、何の霊能力も超能力も無いにも関わらず
モブの師匠となり、時給300円でモブをこき使うような人でもある。
だが霊幻は、嘘はつくけど、正しい行いをする。そして彼から
モブへ伝える言葉が、作品を観ている自分にも
何故か沁み込むような気がするので、何とも不思議です。
そして今度は、そのモブに出会った人達が、
モブの感情に触れ、その気持ちが変化していく…。
誰と出会うのか。その「出会い」が、その人を作っていくのかなぁ、と
モブや霊幻達を見ていて感じました。
キャラクターにばかり触れてきましたが、
アクションシーンもとってもすごいです。圧倒されます。
ストーリーも、シリアスなところはシリアスで、
笑えるところは笑える、そのギャップが面白いです。
かなり独特な作画とキャラクターデザインですが、
それだけで視聴をやめるには、あまりにもったいない名作です。