ato00 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
心を抉る心温まるアニメ。早見沙織さんの演技が巧いです。
耳の聞こえない女の子硝子とその子をいじめていた男の子将也の物語。
舞台は大垣市、水とか橋とか川面とかの描写に見惚れます。
流石、京都アニメーション。
作画が美しいです。
それに、表情とか声で感情を巧みに表現しています。
小学校6年でのいじめの光景。
他人を貶めることによって自己の劣等感を正当化する。
人の本能に従った行動とは言え、つらいものがあります。
また、この時期は自我の確立が出来ていない時期。
自分の中に生じた得体のしれない感情を持て余し、どうすることもできない子供たち。
その結果、互いの心がバラバラに。
数年後、高校生になった二人が再会して、物語が再び始まります。
{netabare}小学生の時の感情をしだいに自覚する二人。
それはそれで、他の人を巻き込んで様々な感情のもつれを生じさせます。
そして、気持ちのすれ違いにより発生する一つの出来事。
「思いのままに生きる」ということの難しさを教えてくれます。
高校生になった将也は、人と正面切って向き合うことができません。
将也の顔を前に向かせてくれたもの。
それは硝子の、そして友人の温かい心だったのです。{/netabare}
人間社会で生きていく上で、ひとつのヒントになるアニメ。
心行くまで感じて下さい。
個人的には硝子の妹ゆづるがお気に入り。
ぶっきらぼうだけど気遣いができて、実は人を想う気持ちが人一倍強い。
それに目がぱっちりで可愛いし、セーラー服姿も良く似合う。
恥ずかしながら途中まで気づきませんでした、c.v.が私の大好きな碧ちゃんだと。
沙織さんと同様、碧ちゃんも良い仕事をするなあ。
ホント、聲の形がすばらしいアニメです。